スペック良好!JCB法人カード(一般)のメリット・デメリットとゴールドとの違いを解説

JCB法人カード(一般)になんとなく興味があっても、どんなカードなのかよく知らなければ自分に適しているか判断できないですよね。また、ゴールドカードとの違いが気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、JCB法人カード(一般)の基本情報をはじめ、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。ゴールドカードとのスペックの違いもご説明するので、自分に合ったカードランクも知ることができます。
最後までひと通りチェックして、JCB法人カード(一般)の特徴を把握しましょう。
JCB法人カード 一般
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 1,375円(税込) | 0.5%~1.0% | Oki Dokiポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
通常2~3週間 | 公式サイト参照 | 無料 |
- 追加カードの発行枚数に制限なし
- ETCカードの複数枚発行無料・年会費も無料
- カード利用でポイントが貯まる
- ビジネスシーンで活躍
- 初年度年会費無料!2年目以降も安価
この記事の目次
まずはJCB法人カード(一般)の基本概要をチェック
JCB法人カード(一般)は、唯一の国産ブランド「JCB」の一般ランクの法人カードです。メリットやデメリットなどを見ていく前に、まずは基本項目である年会費や申し込み対象者を確認しておきましょう。
年会費は1,375円(税込)で初年度無料
JCB法人カード(一般)の年会費は1,375円(税込)で、新規でオンライン入会をすれば初年度年会費無料となります。
個人向けのクレジットカードだと年会費が永年無料のものも割とありますが、法人カードで年会費を一切かけずに保有し続けられるものは少ないです。一般ランクの法人カードで年会費1,375円(税込)というのは平均的な金額です。
法人カードの年会費は経費計上できますし、後ほどご紹介する付帯サービスによるメリットを踏まえると、コスパは良好といえるでしょう。
法人だけではなく個人事業主も入会可能
JCB法人カード(一般)は法人または個人事業主が申し込むことができ、カード使用者は18歳以上に限られています。
法人カードによっては法人しか申し込めないものもありますが、JCB法人カード(一般)はフリーランスなどの個人事業主向けのカードもあるので間口は比較的広いといえるでしょう。
申し込みの際は決算書など会社の業績が記載された資料の提出は基本的に不要です。個人事業主の場合は運転免許証やパスポートなどの本人確認書類のコピーがあれば申し込めるので、審査はそこまで厳格ではない可能性があります。
締め日と支払い日
JCBカードのご利用代金は、毎月15日に締め切り、翌月10日(土・日・祝日の場合は翌日営業)にお支払いとなります。
例えば、ご利用期間が2月16日から3月15日の場合、金額確定日は3月24日となり、支払い日は4月10日となります。
注意しなければならないのが休日の扱いです。締め日には影響はありませんが、支払い日が休日の場合は、翌営業日に引き落としになります。
JCB法人カード(一般)の基本をチェックしたところで、次章では付帯サービスやメリットを詳しく見ていきましょう。
使いやすくてお得!JCB法人カード(一般)の主なメリット8つ
JCB法人カード(一般)は年会費がリーズナブルな割に利便性が高いサービスが付帯しています。このカードによって得られる主なメリットを8つご紹介致します。
- 経費の支払いでポイントが貯められて交換先も豊富
- 年会費無料のETCカードを複数枚発行できる
- 出張時でも安心の旅行傷害保険が付帯
- 海外でも丁寧な日本語サポートが受けられる
- チケットレス移動が可能になる出張サポートサービス
- 業務効率化に役立つオフィス用品注文サービス
- 休暇やスキルアップに使える福利厚生サービスも充実
- 後払い方式で便利な電子マネー「QUICPay」に対応
それではひとつずつチェックしていきましょう。
経費の支払いでポイントが貯められて交換先も豊富
カード利用額に応じてポイントが貯めることができ、さまざまなアイテムに交換することができます。JCB法人カードで貯まるのは「Oki Dokiポイント」で、1,000円ごとに1ポイント加算されます。
基本還元率は0.5%と平均的ですが、年間利用額に応じてポイントが10〜50%アップする「JCBスターメンバーズ」という特典が用意されているため、使い方次第で還元率を引き上げることが可能です。
年間利用額ごとの還元率は以下のとおりです。
- 年間30万円以上:0.55%
- 年間50万円以上:0.6%
- 年間100万円以上:0.75%
法人カードはオフィス関連用品の購入や出張代など経費の支払いに使う機会は多いので、意識的にカード決済を選択すればまとまった金額に到達するでしょう。
ポイントの有効期限は2年間
貯まったポイントは、家電・グルメなど多彩な商品やギフトカードなどに交換できる他、nanacoポイントなど他社のポイントプログラムに移行することも可能です。
交換先の選択肢が豊富なので、オフィスの環境整備や社員への賞品など目的に応じたアイテムが見つかるでしょう。ポイントの有効期限は2年あるため、じっくり貯めて豪華アイテムをねらうこともできます。
年会費無料のETCカードを複数枚発行できる
高速道路の料金所をスムーズに通過できるETCカードを、発行手数料・年会費無料で複数枚発行することができます。
法人カードによっては、本カード1枚につきETCカードは1枚のみ発行されるものや、発行手数料や年会費が別途かかるものもあるので、コストをかけずに複数枚発行してもらえるのは良心的です。
ETCカードを導入すれば、出張や営業などで有料道路を利用した代金を会社の経費としてまとめて精算できるようになります。現金払いだと経費精算に手間がかかりますし、領収書を紛失するリスクもあるのでETCカードの方が効率的です。
出張時でも安心の旅行傷害保険が付帯
国内・海外旅行傷害保険が付帯するところもJCB法人カード(一般)のメリットです。
自動付帯ではなく利用付帯なので、事前に旅行代金などをカードで支払い、Web明細「MyJチェック」に登録する必要がありますが、補償額は最高3,000万円(死亡・後遺障害)と手厚いです。
また、海外で病気やケガをしたときの治療費や、所持品が紛失してしまった場合の損害についても補償が適用されます。海外の病院の治療費は日本の数倍〜数十倍におよぶことがあるため、補償内容が充実していると海外出張も安心です。
海外でも丁寧な日本語サポートが受けられる
JCB法人カード(一般)を持っていれば、海外でも日本語による丁寧なサポートを受けることができます。
カードが紛失したり盗難されたりしたときには、海外の国・エリアごとに設けられた「JCB紛失盗難受付デスク」に連絡すれば、緊急再発行などの手続きをしてもらえます。
また、海外の主要都市に設置された「JCBプラザ」では、現地ホテルやレストランなどJCB加盟店の予約や、各種チケットの手配などをしてもらえるなど、きめ細かなサービスが受けられます。
JCBは国産ブランドだけあって日本語によるサポート体制には定評があるため、海外で困りごとがある場合に心強いでしょう。
チケットレス移動が可能になる出張サポートサービス
JCB法人カード(一般)には、出張の多いビジネスパーソンをサポートする以下のようなチケットレスサービスが充実しています。
- 東京〜博多間の東海道
- 山陽新幹線のネット予約サービス JR東海「エクスプレス予約」サービス
- ANA航空券のネット予約サービス「JCB.ANA@desk」
- JAL航空券のネット予約サービス「JCB de JAL ONLINE」
新幹線や飛行機のネット予約ができるため、いちいち窓口などに並ぶ必要がなく、急な出張にもスムーズに対応できます。
また、「じゃらんコーポレートサービス」を利用すれば、法人限定のリーズナブルな宿泊プランを提供してもらえるため、出張コストの削減にも役立ちます。
業務効率化に役立つオフィス用品注文サービス
必要なオフィス用品をFAXやインターネットで簡単に注文できる「アスクルサービス」も便利です。
主にオフィス用品を取り扱う通販大手アスクルのサービスで、注文した当日または翌日に届けられるので「コピー用紙がもうすぐなくなりそう!」というときでも助かります。
文房具や事務用品、OA機器だけではなく、ティッシュペーパーやハンドソープなどの生活雑貨も注文できるため、オフィスの周辺環境の整備にも重宝するでしょう。全体的にリーズナブルな価格設定で品揃えも豊富なので、お店に出向いてあれこれ探す手間やコストを考えると利用価値はとても高いです。
休暇やスキルアップに使える福利厚生サービスも充実
使い勝手の良い福利厚生サービスも充実しています。
JCB会員専用の旅行会社「JCBトラベル」では、国内外の出張手配だけではなく社員旅行の相談・手配やゴルフ付きツアーの予約にも対応しています。自分で調べる手間が省ける他、法人カードで貯めたポイントは1ポイント=5円としてツアー代金に充てられるので、通常より安く済ませられます。
また、入会金無料の「福利厚生倶楽部」では、以下のような幅広い割引サービスが利用可能です。
- 国内約16,000カ所の宿泊施設、海外15万軒以上の人気ホテルやパッケージプラン
- フィットネスクラブやカルチャースクール、映画館、引っ越し、レンタカーなど
- 託児所・ベビーシッターや訪問介護・介護用品販売
- 人間ドック・ガン検診や健康相談
こうしたビジネス以外のサービスは、社員のリフレッシュやモチベーションアップにも役立つでしょう。
後払い方式で便利な電子マネー「QUICPay」に対応
2018年8月から、JCB法人カードで後払い方式の電子マネー「QUICPay」が利用できるようになりました。
法人カードや携帯電話にこの機能を追加すれば、「QUICPay」が利用できるお店でカードやスマホをかざすだけで支払いが可能に。サインや事前チャージが不要になるため、手間も時間もがかからず便利です。
QUICPayは後払いなので、利用代金はJCB法人カードの利用分と一緒に支払うことになります。
JCB法人カード 一般
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 1,375円(税込) | 0.5%~1.0% | Oki Dokiポイント |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
通常2~3週間 | 公式サイト参照 | 無料 |
- 追加カードの発行枚数に制限なし
- ETCカードの複数枚発行無料・年会費も無料
- カード利用でポイントが貯まる
- ビジネスシーンで活躍
- 初年度年会費無料!2年目以降も安価
この章では、JCB法人カード(一般)の8つのメリットについて解説してきました。次章では反対にデメリットをご紹介しましょう。
デメリットも確認しておこう
JCB法人カード(一般)は一般ランクでありながら便利なサービスが充実したコスパの良い法人カードですが、注意しておきたいデメリットもあります。
- 還元率や限度額があまり高くない
- 追加カードの年会費が本会員と同じ
こちらもチェックしておきましょう。
還元率や限度額があまり高くない
JCB法人カード(一般)は、ポイント還元率や利用限度額はあまり高くないため、そこを重視する方にとってはデメリットに感じるかもしれません。
JCB法人カード(一般)の基本還元率は0.5%と標準的です。法人カードはポイント制度があるのがあたり前ではないため、ポイントが貯められるだけでもお得です。でも、法人カードの中には還元率が1%以上のものも存在するため、高還元カードでポイントを有効活用したい場合には物足りなさを感じるでしょう。
また、限度額(カードご利用可能枠)は10〜100万円となっています。申し込み時に100万円で希望を出しても、審査次第では10万円や20万円に初期設定されることもあるため、経費決済にフル活用しようと考えている方は要注意です。
カード利用の実績を積めば限度額は随時引き上げられるので、限度額が低い場合はしっかり使ってきちんと支払うようにしましょう。
追加カードの年会費が本会員と同じ
JCB法人カード(一般)は社員用に追加カードを発行できますが、その年会費は本会員と同額の1枚あたり1,375円(税込)となっています。
法人カードの追加カードは、本会員より年会費が安いことが多く、中には無料のものもあります。そのため追加カードが必要な場合、他のカードよりコストがかかる印象を受けるかもしれません。
ただ、JCB法人カード(一般)の追加カードは発行枚数に制限が設けられていないため、多くの社員に持たせたい場合は重宝します。法人カードによっては追加可能枚数が3〜4枚と上限があるものも多く、5枚以上追加したければ本カードを作る必要があるので、カードによっては高くつく場合もあるでしょう。
最後の章では、JCB法人カード(ゴールド)との違いを見ていきましょう。
JCB法人カード(ゴールド)とはどう違う?スペックを比較
JCB法人カードの一般ランクとゴールドランクのスペックを表でまとめました。
一般カード | ゴールドカード | |
年会費(本会員) | 1,375円(税込) オンライン入会で初年度無料 |
11,000円(税込) オンライン入会で初年度無料 |
年会費(追加カード) | 1,375円(税込) | 3,300円(税込) |
利用可能枠 | 10〜100万円 | 50〜250万円 |
旅行傷害保険 | 海外:最高3,000万円 国内:最高3,000万円 |
海外:最高1億円 国内:5,000万円 |
ショッピング保険 | 年間最高100万円(海外のみ) | 年間最高500万円(国内・海外) |
航空機遅延保険 | × | × |
ETCカード年会費 | 無料 | 無料 |
空港ラウンジサービス | × | ○ |
グルメ優待サービス | × | ○ |
ゴルフ予約サービス | × | ○ |
ゴールドカードの年会費は11,000円(税込)と一般カードより高額ですが、旅行傷害保険やショッピング保険は手厚く限度額も高いです。
また、航空機が遅れたときの宿泊代や食事代などが支払われる航空機遅延保険も付帯しているので、出張などで飛行機を利用する機会が多い方は安心です。付帯サービスもグレードアップするので、しっかり使いこなせば年会費分の元は十分にとれるでしょう。
付帯サービスのレベルより年会費を重視する場合は、一般カードがおすすめです。
空港ラウンジを利用したいならゴールドがおすすめ
出張時などに空港ラウンジを利用したい場合は、空港ラウンジサービスが付帯したゴールドカードを選びましょう。
JCB法人カード(ゴールド)の空港ラウンジサービスでは、国内の主要空港のラウンジを無料で利用できます。にぎやかな一般ロビーとは違い、静かでゆったりとした空間でコーヒーなどの無料サービスもあるため、出発前にリラックスしたひと時を過ごすことができます。
テーブル席やWi-Fi環境も整っているため、パソコンで調べものやメールをしたいときにも重宝するでしょう。
JCB法人カード(一般)の審査の流れ
JCB法人カード(一般)のメリットとデメリットについて知った上で、申し込みたいと思った方もいるのではないでしょうか。そんな方に、JCB法人カード(一般)の審査の流れについて紹介したいと思います。
審査の流れを簡単に説明すると、下記のようになります。
- 申込画面から申し込みを行う
- 発行会社が送信された情報から審査を行う
- 審査通過後に発行会社から「JCB法人カード入会申込書(自署・捺印届)」が送られてくる
- 「JCB法人カード入会申込書(自署・捺印届)」を記入後、本人確認書類と同封して返送する
- 手続き完了後にJCB一般法人カードが送られてくる
申込画面では、年収や経営状況を入力する必要はないので比較的審査通過率は高いと思われます。
まとめ
JCB法人カード(一般)の特徴をまとめると以下のようになります。
- 年会費は1,375円(税込)でオンライン入会をすれば初年度無料
- 基本還元率は0.5%だが、年間利用額が一定以上だとポイント・還元率がアップする
- 最高3,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯し、海外では日本語による手厚いサポートが受けられる
- 出張サポートやオフィス用品注文サービスなど業務効率化に役立つサービスも充実
- 旅行・育児・健康など幅広い分野に対応した福利厚生サービスが利用できる
JCB法人カード(一般)はゴールドカードほどハイスペックではないものの、ポイント制度・旅行保険・福利厚生など使い勝手の良いサービスがバランスよく付帯しています。
ステータス性よりコスパを求める方に適した法人カードなので、この記事を読んでピンときた方は入会を検討してみてはいかがでしょうか。