個人事業主は税金をクレジットカードで払うと得なのか?知っておきたいカード納税のメリットとデメリット

税金をクレジットカードで支払う女性

個人事業でクレジットカードを活用していると「クレジットカードで税金を払いたい」と思うことがありますよね。今はクレジットカードを持っていなくても、カード納税に興味がある個人事業主もいると思います。

クレジットカードを使った納税には数多くのメリットがあるので、今回の記事で紹介するカード納税の方法や、おすすめのカードを活用して、納税の手間を少しでも軽減していきましょう。

個人事業主の税金はクレジットカードで支払える

税金を支払う個人事業主

個人事業主でも、クレジットカードを使えば簡単に税金を納めることができます。ここでは、カード納税の流れを解説します。

クレジットカードを使った納税方法

国税は「国税クレジットお支払いサイト」を利用して支払うことができます。なお、クレジットカードを使った納税には納付書が必要になるので、事前に用意しておきましょう。

実際の納税手順は下記となります。

納付書納付情報の入力

         ↓

クレジットカード情報の入力

         ↓

手続内容の確認

これといって難しい手続きはないので、早ければ3分程度で納税完了となります。大幅な時間の短縮になるので、積極的に活用したいところです。

次の項目では、個人事業主が納めるべき税金について解説します。

個人事業主が納める税金の種類

PCからクレジットカード支払いの納税する女性

ここでは、個人事業主が納める下記の税金について解説します。

  • 消費税
  • 個人事業税
  • 所得税
  • 住民税

それぞれ詳しく見ていきましょう。

消費税

年間の売り上げが1,000万円を超えた場合に支払う国税です。毎年3月31日までに納税します。

個人事業主の基準期間は前々年度となりますが、特定期間として定められている「前年の1月1日から6月30日まで」の間に課税売上高が1,000万円を超えると、その年は課税事業者となるので注意が必要です。

個人事業税

事業内容に応じて、3%から5%の税率で課税される地方税です。確定申告をしていれば別途申告をする必要はありません。8月と11月の年に2回、都道府県に対して納税します。なお、事業所得が290万円以下の個人事業主は課税対象外です。  

所得税

1年間の所得に対して課税されます。個人事業主は、収入から控除や経費を差し引いた後の課税所得に応じて納税する形です。

所得を得た翌年の2月16日から3月15日までに確定申告をして納付してください。

住民税

個人事業主の事務所がある都道府県や市町村に納税します。納めるのは、都道府県民税と市町村民税の2種類です。

6月になると納付書が送られてくるので、申告をする必要はありません。支払い方法は6月に一括払いをするか6月、8月、10月、1月の年4回分納を選択できます。

次の項目では、個人事業主が各税金をクレジットカードで支払うメリットについて、詳しく解説していきます。

個人事業主が税金をクレジットカードで払うメリット5つ

PCの前に立つ女性

ここでは、個人事業主が納税にクレジットカードを使う際のメリットを5つ解説します。

  • ポイントが貯まる
  • 時間を問わず納税できる
  • 支払方法が選べる
  • 現金を取り扱うリスクがない
  • カードの限度額が増える

それぞれ見ていきましょう。

メリット1:ポイントが貯まる

事業に関わる税金は高額になりがちなので、各カードのポイントも大きく貯まります。税金の支払いで貯めたポイントも、商品券や他社のポイント、マイルなどに交換できるため、活用次第では大幅な経費削減が可能です。

メリット2:時間を問わず納税できる

税務署に足を運ばなくてもインターネットを経由して納税できるので、時間の拘束がありません。窓口での長い順番待ちからも解放されます。個人事業主にとって、貴重な時間を無駄なく使えるようになるのは、大きなメリットになるはずです。

メリット3:支払方法が選べる

リボ払いや分割払いに対応しているカードもあるので、一括払い以外の支払い方法を選択することができます。納税で手元の現金を減らしたくないという事業主は、活用する機会が増えるでしょう。 ただし、分割手数料やリボ払いの金利によっては、実際の納税額よりも総支払額が大幅に高くなる可能性があるので注意が必要です。 

メリット4:現金を取り扱うリスクがない

税金を納めるために窓口まで現金を持っていかなくて済むため、盗難や紛失などのリスクを軽減できます。

メリット5:カードの利用限度額が増える

クレジットカードを利用して確実に返済を繰り返していれば、信用履歴が磨かれて限度額が上がる可能性が高くなります。

個人事業主は信用力が低いので、カードを作っても限度額が少なくなりがちです。税金の納付にクレジットカードを使って利用限度額を上げておけば、突然の費や資金繰りが厳しいときの助けになるでしょう。

次の項目では、納税にクレジットカードを使うデメリットを解説します。

個人事業主が税金をクレジットカードで払うデメリット3つ

机の下で書類を広げてふてくされる男性

ここでは、個人事業主が納税にクレジットカードを使うデメリットを3つ解説します。

  • 手数料がかかる
  • クレジットカードで支払えない税金がある
  • 領収書が発行されない

それぞれ見ていきましょう。

デメリット1:手数料がかかる

クレジットカードで税金を支払うと、納税額に応じて下記の手数料を払う必要があります。

納税額 手数料(税込)
1円~10,000円 83円
10,001円~20,000円 167円
20,001円~30,000円 250円
30,001円~40,000円 334円
40,001円~50,001円 418円

以降、10,000円を超えるごとに手数料が加算されるので、納税額によっては、クレジットカードを使って得られるポイントよりも、手数料の方が上回ってしまうことがあります。 

決算手数料については、下記サイトに納税額を入力すると手数料や支払い合計金額を試算することができますので、一度確認してみましょう。

【参考】国税クレジットお支払いサイト

デメリット2:クレジットカードで支払えない税金がある

所得税や法人税といった国税はクレジットカードでの支払いに対応していますが、個人事業税などの地方税は、カード払いに対応していない自治体も少なくありません。

地方税をクレジットカードで支払う場合には、各自治体の対応状況を事前にチェックしておく必要があります。  

デメリット3:領収書が発行されない

個人事業主がクレジットカードで税金を払った場合は、領収書が発行されません。納税証明書の発行を依頼すると最低でも3週間前後の期間がかかるので、支払い明細書は必ず残しておきましょう。

次の項目では、個人事業税の納税に適したクレジットカードについて解説します。

個人用のクレジットカードを使った納税はNG

納税の決算の計算をしている男性2名

個人事業主は、個人用のクレジットカードで経費の支払いをしてしまいがちです。しかし、個人用のクレジットカードを使った納税は、税務面において大きな問題があります。詳しく見ていきましょう。

経費として認められない可能性がある

税金に限らず、事業に関わる支払いに個人用のクレジットカードを使った場合、税務署に経費として認められない可能性があります。

経費として認められるためには、事業用の銀行口座を引き落とし口座として指定しなければいけません。

個人事業主の納税には法人カードがおすすめ

納税面や経費管理の手間を考慮すれば、納税や経費の支払いには、事業用口座に紐づいた法人カードの利用が無難です。

個人用のクレジットカードと事業用の法人カードを使い分ければ、プライベートで使ったお金と、事業経費の違いが明確になります。

また、法人カードは個人用のクレジットカードとは異なり、ビジネスに役立つ、さまざまな特典が付帯しています。

次の項目では、個人事業主が税金の納付やビジネスで活用できる法人カードの選び方を紹介します。

個人事業主の税金納付に役立つ法人クレジットカード選びのポイント3つ

PC前で微笑みながら入力中の女性

ここでは、個人事業主の納税に活用できる法人カード選びのポイントを3つ紹介します。

  • 還元率の高さ
  • 利用限度額
  • 支払い方法の種類

それぞれ見ていきましょう。

ポイント1:還元率の高さ

クレジットカードで税金を払うと0.82%以上の手数料を取られるので、最低でもポイント還元率1.0%を超えている法人カードを選びましょう。

還元率が低い法人カードは、付与されるポイントよりも手数料の方が上回るため、結果的に損をしてしまいます。

ポイント2:利用限度額

消費税などの高額納税にも対応できる利用限度額の高い法人カードを選びましょう。

一時的に限度額の増額ができる法人カードや、利用限度額に上限がない法人カードを選べば、予想外の高額納税もスムーズです。

ポイント3:支払い方法の種類

一括払いだけではなく、分割払いやリボ払いも選択できる法人カードがあれば、高額納税時や資金繰りが厳しいときの納税でも、キャッシュフローの悪化を防ぐことができます。

次の項目では、納税に使うとおトクになる、おすすめの法人カードを紹介します。

個人事業主の納税に役立つおすすめの法人カード3選

ノートPCでカード決済する男性

ここでは、個人事業主の納税に活用できる法人カードをご紹介します。高いポイント還元率と充実した付帯特典の法人カードを厳選しました。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

ポイント還元率は0.5%なので税金を払うと手数料の方が高くなり損をしてしまいますが、年会費3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に加入すれば、1.0%の還元率でANAマイルへの交換が可能です。

税金を支払って貯めたポイントを航空券に交換できるのは、アメックスの大きな魅力といえるでしょう。

ANAマイルは航空券以外にもTポイントやiTunesギフトコードなど、多彩な交換先と提携しているので、飛行機を利用しない個人事業主にとっても高い利用価値があります。

限度額は個別審査で決定され、上限はありません。また、限度額が無制限になる事前入金を利用すれば、高額な税金の納付にも難なく対応することができます。

充実した補償と高いステータスで個人事業主をサポート

ステータス性の高さは法人カードの中でも群を抜いています。世界中のさまざまなビジネスシーンで、高い信用力を発揮してくれるでしょう。

また、ネット上でカードを不正利用された場合に被害金額が補償される「オンライン・プロテクション」や、カードで購入した商品の破損や盗難を年間500万円まで補償してくれる「ショッピング・プロテクション」など、多彩な補償制度で個人事業主をサポートしてくれます。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

国際ブランド

アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

QUICPay(クイックペイ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 34,100円(税込) 0.3~1.0% メンバーシップリワード
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
2~3週間程度 審査基準による 550円(税込)
今がチャンス!お得な入会特典
新規入会後にカード利用で30,000ptプレゼント!

楽天ビジネスカード

1.0%という高いポイント還元率が魅力の法人カードです。貯めたポイントは楽天市場やネットだけではなく、マクドナルドや出光など、身近なリアル店舗でも利用することができます。

楽天プレミアムカードの追加カードなので、入手するためには、まず、楽天プレミアムカードに申し込む必要があります。ビジネスカードを含めた与信審査は申込者個人に対して行われ、事業実績は不問です。最高限度額は300万円となります。

個人事業でも活用できるプライオリティパスが付帯

年会費399USドル、1ドル110円換算で約44,000円の年会費が必要な「プライオリティパス」が無料付帯しています。 プライオリティパスがあれば、世界100ヵ国、600ヶ所以上にある豪華な空港ラウンジの無料利用が可能です。楽天プレミアムカードとビジネスカードを合わせた年会費は13,200円(税込)なので、世界を相手にしている個人事業主なら、これだけでも利用価値があるでしょう。

楽天プレミアムカード

国際ブランド

対応電子マネー

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
  • 分割払い
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
11,000円(税込) 11,000円(税込) 1%~15% 楽天スーパーポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
7営業日程度 300万円 無料

オリコ EX Gold for Biz S

個人事業主のための法人カードです。年間利用額が200万円を超えれば、1.1%という高いポイント還元率を実現できます。事業利用に特化した法人カードなので、年間200万円は決して難しい金額ではありません。

貯めたポイントはAmazonギフト券やiTunesギフトコードなどと交換できるほか、Tポイントをはじめとする他社のポイントに移行することもできます。

最高利用限度額は300万円なので、税金の支払い総額が高くなってしまったときには、地方税など一部の支払いに活用するといいでしょう。

オリコ EX Gold for Biz

国際ブランド

VISA MasterCard

対応電子マネー

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 2,200円(税込) 0.6%~1.2% 暮らスマイル
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
公式サイト参照 10万円~300万円 無料

まとめ

今回の記事では、個人事業主がクレジットカードを使って税金を納める方法と、納税におすすめの法人カードを紹介しました。

個人事業では、時間のロスがそのまま経営に悪影響を与えます。納税に関わる手間や時間を少しでも軽減するためにも、自分の事業に最適な法人カードを見つけて活用してください。

自営業でもクレジットカードを 持っておきたい! 個人事業主に法人カードをおすすめする 6つのメリット

2021.03.25

自営業でもクレジットカードを持っておきたい!個人事業主に法人カードをおすすめする6つの理由

仕事をしていると、思った以上にクレジットカードが必要になるシーンに出会います。ところがカードの必要性を感じて申込みをしてみても、厳しく審査されてしまうのが自営業を営んでいる個人事業主です。この記事をご覧になっている人の中にも、クレジットカードが発行されずに困っている方がいるのではないでしょうか。同じ自営業をしていても、審査に通ってカードが発行される人は大勢います。そのような人たちはちゃんと審査が通るための条件を整えているからで、それはあなたにも不可能なことではありません。自営業が審査に通るためのポイントについて把握し、ぜひクレジットカードを手にしましょう。カードがあれば得られる仕事上のメリットもいろいろあります。そのメリットについてもこの記事で一緒に把握しておきましょう。

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