個人事業主にデビットカードはおすすめなのか?メリット・デメリットと法人カードとの徹底比較!

個人事業主の男性 PC前の女性と打ち合わせ

経費の支払いは現金ではなく、カードで支払いたいと思っている個人事業主は多いと思います。手軽な決済手段としてデビットカードを活用している方もいるでしょう。しかし、個人事業に役立つのはデビットカードだけではありません。

今回の記事では、個人事業主がデビットカードを使うメリットやデメリットと合わせて、支払いに活用できるカードの種類と選び方や、個人事業主におすすめのカードを紹介していきます。 

デビットカードとは

デビットカードでの支払い

クレジットカードと異なり、口座から即時引き落とされるのが特徴です。デビットカードには、主に下記の2種類があります。

  • 国際ブランドと提携しているタイプ
    「Visaデビットカード」のように、国際ブランドと提携している
    タイプです。各ブランドの加盟店で使えます。
  • ジェイデビットカード
    銀行のキャッシュカードを利用するタイプです。
    日本全国のジェイデビット加盟店で使えます。

なお、国際ブランドと提携しているタイプは世界各国の加盟店で利用できますが、ジェイデビットカードは国内での利用に限られます

法人デビットカードとは

法人や個人事業主向けのカードです。引き落とし口座は法人口座に限定されます。即時決済でキャッシング機能がないため、申し込み時の与信審査はありません

個人事業主でもデビットカードは作れる

個人事業主は法人と異なりますが、個人事業用の口座を法人口座としてみなしてくれる銀行もあるので、法人デビットカードの作成は可能です。カードの作成に関わる審査はありません。

個人事業主のデビットカードの作り方

個人事業主向けのデビットカードを発行している銀行で発行手続きをします。発行には事業用の口座が必要になるので、口座がない場合には口座の開設も同時に行いましょう。

次の項目では、個人事業主がデビットカードを利用するメリットを解説します。

個人事業主がデビットカードを利用するメリット4つ

グラフの前に男性のシルエット

ここでは、個人事業主がデビットカードを使うメリットを4つ紹介します。

  • ブラックリスト入りしていてもカードの作成が可能
  • 事業実績は関係ない
  • 即時決済なので経費の管理が簡単
  • 年会費不要

それぞれ見ていきましょう。

メリット1:ブラックリスト入りしていてもカードの作成が可能

デビットカードは与信審査が不要なので、過去に自己破産や支払い遅延などの金融事故を起こしていても、問題なくデビットカードを作成することができます。これは、デビットカード最大のメリットです。

クレジットカード会社は、ブラックリストに申込者が載っていないかを必ずチェックします。ブラックリストに載っていれば、ほぼ間違いなくクレジットカードの作成はできません

法人カードも例外ではないので、過去5年から10年以内に金融事故を起こしている個人事業主は、デビットカード一択となります。

メリット2:事業実績は関係ない

デビットカードの審査基準はクレジットカードと異なるので、事業実績は重視されません。

ただし、法人カードのなかにも事業実績を問わないタイプがあるため、少ない事業実績を理由に法人カードの作成を躊躇している個人事業主は、選択の幅が広がるでしょう。

メリット3:即時決済なので経費の管理が簡単

デビットカードは即時決済なので、引き落とし日が異なる法人カードに比べて経費の管理が容易になります。また、利用日や利用金額の等の明細をWEB上で確認できるため、経費の一元化も可能です。

メリット4:年会費不要

デビットカードの年会費は基本的に無料なので、設立して間がなく、経営状況が厳しい個人事業主にとっては、大きな助けになるでしょう。

次の項目では、個人事業主がデビットカードで経費を支払った場合のデメリットを考察します。

個人事業主がデビットカードを利用するデメリット5つ

暗い室内キーボードを入力する手

ここでは、個人事業主がデビットカードを使うデメリットを5つ取り上げます。

  • キャッシュフローが悪化する
  • 付帯特典がない
  • 支払いに利用できないことがある
  • 引き落とし口座が変更できない
  • 利用実績を作れない

それぞれ見ていきましょう。

デメリット1:キャッシュフローが悪化する

デビットカードの支払い方法は一括払いしか選択できないので、資金繰りが悪化する可能性があります。少しでも現金を手元に置いておきたい個人事業主にとっては、大きなデメリットになるでしょう。さらに、口座残高が不足していると、まったく利用することができません

デメリット2:付帯特典がない

デビットカードには、旅行傷害保険や、空港ラウンジの無料利用サービスなどの特典がほとんどありません。利用金額に応じたポイントが付くデビットカードや、保険が付帯しているタイプもありますが、1,000円前後の年会費がかかります。

法人カードには、1,000円前後の年会費で高いポイント還元率を実現していたり、多彩なビジネスサポートを無料で利用したりできるタイプも少なくないため、年会費を払ってまでデビットカードを使う理由はほとんどありません。

デメリット3:支払いに利用できないことがある

ガソリンスタンドやカーシェアリングなど、一部のサービスはデビットカードでの支払いに対応していません。また、水道光熱費や家賃など、自動的に継続する支払いにもデビットカードは利用できません

デメリット4:引き落とし口座が変更できない

デビットカードは銀行が発行元となっているので、発行元の銀行に口座を開設する必要があります。他の銀行に口座を移す場合には、新たに銀行口座を開設しなければいけません。

引き落とし口座の変更申請をするだけで済む法人カードに比べれば、大変な手間がかかります。

デメリット5:利用実績を作れない

法人カードをはじめとするクレジットカードは使い続けているだけで信用実績を積めますが、デビットカードは一切の利用実績が作れません

一方、法人カードは、月々わずかな支払いでもコツコツと信用を積むことによってゴールドカードのインビテーションが届いたり、住宅ローンの審査に通過しやすくなったりするなどのメリットがあります。

個人事業主はデビットカードではなく法人カードの作成がおすすめ

デビットカードのメリットを考慮しても、「ブラックリストに載っている」という理由以外に、デビットカードを選択する意義は見当たりません。

リーズナブルな年会費や事業実績を問わない法人カードも少なくないので、個人事業でのカード活用には、法人カードの作成を検討してみてください。

次の項目では、個人事業主には法人カードが適している具体的な理由を解説します。

個人事業主に法人カードが適している理由4つ

デスク前で電話しながらコーヒーを飲む女性

ここでは、個人事業主には法人カードが向いている理由を4つ解説します。

  • キャッシュフローが改善する
  • 経費の削減ができる
  • 付帯特典が充実している
  • ステータス性の高さ

それぞれ見ていきましょう。

その1:キャッシュフローが改善する

法人カードは実際の利用日から決済日まで最長で約2カ月の期間があるので、キャッシュフローの改善が見込めます。さらに、口座残高が不足していても利用できるというメリットもあります。

資金繰りが厳しくなりがちな個人事業主にとっては、法人カードが大きな助けになるでしょう。

その2:経費の削減ができる

法人カードのポイントプログラムを活用して商品券やマイル、他社のポイントなどに移行すれば、経費の削減に役立ちます。

ポイント還元率はカード会社によって異なりますが、なかには還元率が1.0%を超えている法人カードもあります。

その3:付帯特典が充実している

法人カードには、国内外の旅行傷害保険や空港ラウンジの無料利用など、ビジネスで役立つ補償や特典が豊富です。

自分の事業に合った特典が付帯している法人カードを選べば、事業経営の効率化にも繋がります。

その4:ステータス性の高さ

アメリカン・エキスプレスのビジネスカードのようなステータス性の高い法人カードを持っていれば、さまざまなビジネスシーンで取引先に与える印象が大きく変わります。

デビットカードにはステータス性がまったくありません。場合によっては、取引先に「ブラックリストに載っているから法人カードを作れないのでは?」と疑われる可能性もあるでしょう。

次の項目では、個人事業主にメリットが多い、おすすめの法人カードをご紹介します。

個人事業主にメリットが多い法人カード4選

テーブル会食中の男女

個人事業主にとって利用価値の高い法人カードを4枚厳選しました。作成難易度の低いカードが揃っていますので、デビットカードから法人カードへの移行を考えている個人事業主も、ぜひ、参考にしてください。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

カードの作りやすさとステータス性の高さの両立を実現している法人カードです。個人事業主は本人確認書類だけで申し込みが可能。開業1年未満でも問題はありません

また、充実の付帯特典にもかかわらず年会費は無料。なお、ポイント還元率は0.5%ですが、年会費3,000円(税抜)のメンバーシップ・リワード・プラスに加入することで、1.0%のマイル還元率を実現できます。

個人事業主をサポートする特典や補償が充実

宅配便やレンタカーなどを優待料金で利用できる「ビジネスセイビング」や、国内の出張に役立つ「JR東海エクスプレスの予約サービス」など、個人事業主をサポートする特典が豊富です。

また、カードを利用して購入した商品が破損や盗難に遭った場合に年間最高500万円まで保証してくれる「ショッピングプロテクション」や、ネット上でカードが不正利用されたときに被害金額を保証してくれる「オンラインプロテクション」など、万が一のときの補償も充実しています。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

国際ブランド

アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

QUICPay(クイックペイ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 12,000円(税別) 0.3~1.0% メンバーシップリワード
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
2~3週間程度 審査基準による 500円(税別)

オリコ EX Gold for Biz S

個人事業主に特化した法人カードです。申し込みに必要なのは本人確認資料のみ。さらに、1年目の年会費は無料、次年度以降も2,000円(税抜)というリーズナブルな年会費で、開業して間もない個人事業主もサポートしてくれます。

支払い方法は一括払いだけではなくリボ払いも選択可能。最高100万円までのキャッシングも利用できるので、手軽な資金調達を実現します。通常時のポイント還元率は0.6%ですが、年間の利用額に応じて最大1.2%まで還元率が上がります。

個人事業主には嬉しいスピーディーな少額決済

国際ブランドはVisaかMastercardを選べます。それぞれ「Visaタッチ決済」と「Mastercardコンタクトレス」を搭載しているので支払いもスピーディー。少額の利用でも気軽にポイントを貯めることができます。

オリコ EX Gold for Biz

国際ブランド

VISA MasterCard

対応電子マネー

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 2,000円(税別) 0.6%~1.2% 暮らスマイル
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
公式サイト参照 10万円~300万円 無料

三井住友ビジネスカード for Owners

年会費1,250円(税抜)で利用できる、個人事業主向けの法人カードです。事業実績は必要なく本人確認書類だけで申し込むことができます。

一括払いのほか、分割払いやリボ払いにも対応。最高50万円のキャッシングも利用可能です。また、最高2,000万円の海外旅行傷害保険など、法人カードならではの手厚い補償も充実しています。 

三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)

国際ブランド

VISA

対応電子マネー

WAON(ワオン) iD(アイディ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 1,250円(税別) 0.3%~0.5% ワールドプレゼント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
10万円~150万円 500円(税別)
今がチャンス!お得な入会特典
オンライン限定!最大10,000円のVJAギフトカードプレゼント!

JCB法人カード

個人事業主なら本人確認書類だけで申し込める法人カードです。初年度の年会費は無料2年目以降でも1,250円(税抜)で利用できます。

JCBのポイントプログラム「Oki Dokiポイント」の還元率は0.5%ですが、年間利用額に応じて最高0.75%まで還元率を上げることが可能です。さらに、セブンイレブンや昭和シェル石油など、事業に役立つ店舗が多数登録している 「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」で利用すれば、ポイントが2倍から10倍に上がります。

JCB法人カード 一般

国際ブランド

JCB

対応電子マネー

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 1,250円(税別) 0.5%~1.0% Oki Dokiポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
通常2~3週間 公式サイト参照 無料

まとめ

審査不要で手軽に利用できるデビットカードですが、個人事業主が活用するには役不足と言わざるを得ません。

法人カードならではの主なメリットを改めて見てみましょう。

  • ビジネスには欠かせないステータスの高さ
  • 万が一の事態が発生した場合の手厚い補償
  • 経費削減につながる多彩なポイント制度

デビットカードにはない数多くのメリットを考慮すれば、個人事業主がビジネスで活用するカードには法人カードが最善の選択となります。

自営業でもクレジットカードを 持っておきたい! 個人事業主に法人カードをおすすめする 6つのメリット

2020.01.15

自営業でもクレジットカードを持っておきたい!個人事業主に法人カードをおすすめする6つの理由

仕事をしていると、思った以上にクレジットカードが必要になるシーンに出会います。ところがカードの必要性を感じて申込みをしてみても、厳しく審査されてしまうのが自営業を営んでいる個人事業主です。この記事をご覧になっている人の中にも、クレジットカードが発行されずに困っている方がいるのではないでしょうか。同じ自営業をしていても、審査に通ってカードが発行される人は大勢います。そのような人たちはちゃんと審査が通るための条件を整えているからで、それはあなたにも不可能なことではありません。自営業が審査に通るためのポイントについて把握し、ぜひクレジットカードを手にしましょう。カードがあれば得られる仕事上のメリットもいろいろあります。そのメリットについてもこの記事で一緒に把握しておきましょう。

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