法人カードで貯めたポイントの会計処理方法は?適切な会計処理に役立つおすすめ法人カード5選!

小銭とクレジットカードが置いてある

「法人カードで貯めたポイントを個人で使っていいのかどうかわからない」
「従業員用の追加カードで貯まったポイントは従業員個人のものになるの?」

法人カードをビジネスに活用していると、ポイントの会計処理に悩むことがありますよね。法人カードを作成する前に会計処理方法を知っておきたいという事業主も多いのではないでしょうか。

利用するたびにポイントが貯まるおトクな法人カードも、その扱いを間違えると思わぬペナルティーを受けることがあります。

そこで今回は、法人カードで貯めたポイントの会計処理方法について詳しく解説します。貯めたポイントの活用幅が広がるおすすめの法人カードも紹介しますので、合わせて参考にしてくださいね。

法人カードで貯めたポイントは会社のもの

クレジットカードを持つ女性

法人カードを使って貯めたポイントは社長個人のものではなく、あくまでも会社のものです。個人向けのクレジットカードと用途が異なる法人カードでは、ポイントの扱い方も変わってくるので注意しましょう。

追加カードのポイントも会社のもの

従業員用に発行した追加カードで貯まったポイントも会社のものになります。カードを利用した従業員のものにはなりません。

事業主本人だけではなく、従業員にもポイントの所有者は会社であるという事実をしっかりと認識させる必要があるでしょう。

次の項目では、法人カードを使って貯まったポイントの会計処理方法を詳しく解説していきます。

法人カードで貯めたポイントの会計処理方法

レシートとお札とクレジットカードが置いてある

ここでは、法人カードで貯まったポイントの具体的な会計処理方法を解説します。状況に応じた処理方法を知っていれば、税務調査などで余計な追求をされる心配もなくなるはずです。

基本的には雑収入として仕訳する

法人カードのポイントは、雑収入として扱うのが基本です。なお、仕訳のタイミングは、ポイントが貯まったときではなく、ポイントを使用したときになります。

今後の法改正でポイントの仕訳方法が変わる可能性もありますが、現状では雑収入として扱うのが無難でしょう。

個人事業主のポイントは雑収入

個人事業主のポイントも雑収入として扱います。

年間20万円以上のポイントが貯まれば課税対象となりますが、2,000万円以上のカード決済をしなければ20万円分のポイントは貯まらないので、あまり意識する必要はないでしょう。

それでは、具体的な仕訳の方法を解説していきます。 

ポイントを利用した場合

ポイントを使って2,000円の消耗品を購入した事例を見てみます。

借方 貸方
消耗品費 2,000円 雑収入 2,000円

このケースでは全額をポイントで支払っているため、貸方は雑収入のみとなります。

ポイントと現金を併用した場合

1,000円分のポイントと現金1,000円を併用して2,000円の消耗品を購入した事例を見てみます。

借方 貸方
消耗品費 2,000円 現金 1,000円
雑収入 1,000円

この場合はポイントだけでは購入できないので、追加した分の現金を併記します。

ポイントと法人カードを併用した場合

1,000円分のポイントと法人カードを併用して2,000円の消耗品を購入したケースを見てみます。

借方 貸方
消耗品費 2,000円 未払金 1,000円
雑収入 1,000円

法人カードで支払った分は、引き落とし日が後日になるので、未払金として併記します。ポイントを利用した分は、他の事例と変わらず雑収入の扱いです。

キャッシュバックも雑収入

法人カードによっては、ポイントではなくキャッシュバックという形で利用者に還元されるケースもあります。キャッシュバックは現金還元なので、雑収入として仕訳ます。

値引きとして扱う場合

ポイントを利用すれば実際の支払い金額が少なくなるため、事実上の値引きとして考えることもできます。

この場合は支払う現金が少なくなるだけなので、仕訳の必要はありません。

2,000円の消耗品を、1,000円のポイントと法人カードを併用して購入したケースを見てみます。

借方 貸方
消耗品費 1,000円 未払金 1,000円

消耗品費は2,000円ですが、1,000円のポイントによって「値引き」されているため、実際の購入金額は1,000円となります。

1,000円の消耗品を法人カードで購入したのと同じなので、上記のような仕訳になるのです。

次の項目では、法人カードを使って貯めたポイントの取り扱うときの注意点について解説します。

法人カードで貯めたポイントの取り扱いには注意

黒いクレジットカードを持っている

法人カードで貯めたポイントはあくまでも会社のものなので、個人向けのクレジットカードと同じ感覚で取り扱うと、思わぬトラブルに発展する可能性があります。

ここでは、会社が保有するポイントの取り扱い方について見ていきましょう。

会社のポイントを個人で使った場合

法人カードを使って貯まったポイントは会社のポイントなので、従業員が無断でポイントを使用した場合は業務上横領罪に問われる可能性があります。

税務署からは「現物給付された所得」とみなされてしまうかもしれません。どちらも現実的にはあまり起こり得ない事例ですが、従業員によるポイントの無断利用に関しては、明確な法的制限がありません。

少しでもリスクを抑えるためには、社内ルールを定めるなどして、従業員によるポイントの個人利用禁止を徹底する必要があるでしょう。

個人のポイントを会社で使った場合

会社が個人のポイントを使って備品や事業用の消耗品などを購入した場合には、一般的な建て替えと同様に処理します。仕訳の際にはレシートや領収書が必要になるので、必ず保存しておきましょう。

次の項目では、貯めたポイントを有効に活用できる法人カードの特徴を詳しく解説します。

貯めたポイントを有効活用できる法人カードの特徴3つ

青いクレジットカードを持った女性

ポイントの会計処理方法や取り扱い方が理解できても、貯めたポイントを有効活用できなければ意味がありません。

ここでは、ポイントを有効に使える法人カードの特徴を3つ紹介します。

  • 還元率が高い
  • ポイントの交換先が豊富
  • マイルに交換できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。 

その1:還元率が高い

ポイントを有効活用したいなら、最低でも還元率が0.5%以上の法人カードを選びましょう。

0.5%を下回る還元率では、年会費の元がとれなかったり、会計処理にかかる手間が割に合わなかったりする可能性があります。

年間利用額に応じてポイントの付与率が上がるシステムを導入した法人カードもあるので、年間の決済額が多い事業主はチェックしてみてください。

その2:ポイントの交換先が豊富

ポイントの移行先が豊富な法人カードは、ビジネスでの活用幅も広がります。Amazonギフト券への交換や、楽天スーパーポイントといった他社ポイントへ移行できれば、経費削減にも繋がるでしょう。

交換先の確認と合わせて交換レートもチェックしておけば、よりおトクな1枚を見つけられるはずです。

その3:マイルに交換できる

国内外への移動で航空機を使う事業主は、欠かさずチェックしたい特典です。航空機に搭乗しなくても、日常的な経費の決済で貯めたポイントがマイルに変わるので、カードによってはマイルがザクザク貯まります。

ただし、マイルへの移行時に手数料が必要になる法人カードもあるので、総合的なコストと交換率を判断したうえで申し込みを検討してください。

次の項目では、貯めたポイントの会計処理がしやすく、有効活用できるおすすめの法人カードをご紹介します。

ポイントの適切な会計処理がしやすい法人カード5選

眼鏡をかけた女性がクレジットカードを持っている

還元率が高くポイントの交換先が豊富な法人カードは事業にフル活用できるため、適切な会計処理も容易になります。

ここでは、おすすめの法人カードを5枚厳選して紹介します。各法人カードの特徴を比較しながら、自分の事業に適した1枚を選んでください。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

マイルに移行するならぜひ作成しておきたい法人カードです。

通常の交換レートは0.5%ですが、ポイントの還元率がアップする「メンバーシップ・リワード・プラス」3,000円(税別)に登録すれば、1.0%の高い交換率でANAマイルへ移行できます。他社ポイントへの交換率もおトクです。

たとえば、通常なら3,000ポイントで1,000楽天スーパーポイント、または1,000Tポイントへの移行となりますが、「メンバーシップ・リワード・プラス」に加入していれば、3,000ポイントが1,500楽天スーパーポイント、または1,500Tポイントにアップ。

さらに、ポイントの有効期限3年間が無期限になるため、効率よくポイントを貯めることが可能です。

なお、ANAマイルは楽天EdyやiTunesギフトコード、スターバックスカードなどに1マイル=1ポイントで交換できるため、航空機を利用しない事業主にとっても利用価値は高いでしょう。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

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国際ブランド

アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

QUICPay(クイックペイ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 31,000円(税別) 0.3~1.0% メンバーシップリワード
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
2~3週間程度 審査基準による 500円(税別)
今がチャンス!お得な入会特典
新規入会後にカード利用で30,000ptプレゼント!

三井住友ビジネスゴールドカード for Owners(ゴールド)

還元率は0.5%ですが、カードを所有しているだけで利用できる「ポイントUPモール」でショッピングをすれば、最大で20倍のポイント獲得が実現します。

モールにはAmazonや楽天市場も含まれているので、消耗品をはじめとする事業用品の購入にも役立つでしょう。

最大利用限度額300万円。空港ラウンジの無料利用も可能です。

ワンランク上の特典やスペックは、ゴールドカードならではといえるでしょう。申し込みには決算書や登記簿謄本が不要なので、ポイントを有効活用したい個人事業主やフリーランスにもおすすめです。

三井住友ビジネスカード for Owners(ゴールド)

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国際ブランド

VISA

対応電子マネー

WAON(ワオン) iD(アイディ)
  • 国内旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 本会員 税抜10,000円+税 0.3%~0.5% ワールドプレゼント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
50万~300万円 税別500円+税

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード

ポイント還元率は0.5%ですが、無料で登録できる「セゾンマイルクラブ」に入れば、1,000円の利用で11.25JALマイルが貯まる驚異的な還元率を実現できます。

JALマイルへの移行が主になる事業主なら、ぜひ作っておきたい法人カードです。

年会費は20,000円(税別)とリーズナブルでありながら、秘書代わりに利用できる「コンシェルジュサービス」や、顧問弁護士サービス「リーガルプロテクト」の優待など、プラチナカードならではの上質なサービスが充実しています。

最大の特徴は、世界各国の空港に完備された豪華なラウンジを無料で使える「プライオリティパス」の無料付帯でしょう。

約40,000円の年会費がかかるプライオリティパスが無料で使えることを考慮すれば、コスパの高さがより際立つはずです。 

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

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国際ブランド

アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

ID(アイディ) QUICPay(クイックペイ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
  • 分割払い
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
20,000円(税別) 20,000円(税別) 0.5~1.0% 永久不滅ポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
最短3営業日 100万円~1,000万円 1.125% 無料

オリコ EX Gold for Biz

最大1.1%という高い還元率が特徴の法人カードです。基本的な還元率は0.6%ですが、年間利用額によって還元率が大幅にアップ。

貯まったポイント「暮らスマイル」は電化製品や食品など多彩な商品と交換できるほか、楽天スーパーポイントやマイルへの移行も可能です。

暮らスマイルをオリコポイントに交換すれば、Amazonギフト券や各種電子マネーにも交換できます。

年会費は初年度無料、翌年以降も2,000円(税別)と大変リーズナブル。年間コストを抑えながらポイントをザクザク貯めたいという事業主にもおすすめです。

オリコ EX Gold for Biz

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国際ブランド

VISA MasterCard

対応電子マネー

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 2,000円(税抜) 0.6%~1.2% 暮らスマイル
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
公式サイト参照 10万円~300万円 無料

楽天ビジネスカード

1.0%という高い基本還元率が特徴です。楽天市場を利用すれば、最大で5倍に還元率がアップ。貯めたポイントは、そのまま楽天市場で利用可能です。

単体では発行できない珍しいタイプで、発行には楽天プレミアムカードへの申し込みが必要ですが、個人と法人のポイントを合算できるため、ザクザクとポイントが貯まります。

世界の豪華な空港ラウンジを無料利用できる「プライオリティパス」が付帯しているため、海外渡航の機会が多い事業主にもおすすめ。最高300万円の利用限度額も魅力です。

楽天プレミアムカード

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国際ブランド

対応電子マネー

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
  • 分割払い
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
10,000円(税別) 10,000円(税別) 1%~15% 楽天スーパーポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
7営業日程度 300万円 無料

まとめ

今回は、法人カードで貯めたポイントの会計処理方法について解説しました。「法人カードで貯めたポイントは社長個人のものではなく会社のもの」という大原則は忘れないようにしましょう。ポイントを活用すれば経費削減にも役立つので、ポイントの交換先や還元率などを意識しながら、自分の事業に適した法人カードの申し込みを検討してみてください。

【特徴ごとに徹底比較】利用スタイル別におすすめの法人カードまとめ!

2019.08.01

【特徴ごとに徹底比較】利用スタイル別におすすめの法人カードまとめ!

各カード会社からさまざまな法人カードが発行されていますが、それぞれに異なる強みがあるので、どれを選べばよいのか頭を悩ませている経営者や個人事業主も多いのではないでしょうか。カード会社の商品紹介を見比べても「このカードはこの要素に秀でている」という情報はなかなか気が付かないものです。この記事では主な特徴別におすすめのカードを紹介していきます。ステータスの高いカードを持ちたい、限度額が多いほうがいい、年会費のコストを削減したいなど、それぞれの経営者によって重視する部分は異なると思います。この記事では特徴別におすすめをご紹介するので、きっとあなたの目的に合ったカードが見つかるはずです。ぜひお役立てください。

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