賢くポイントを貯めたい方必見!ポイントの効率の良い貯め方とおすすめのカードを一挙公開

「経費の支払いが多く処理が大変」
「経費の支払いを法人カードで一元化して支払いや経理の処理を楽にしたい」
と、日々悩んでいる経営者や経理担当者は多いのではないでしょうか。
法人カードは個人カードよりも遥かに利用額が高く、そのため、ポイントが貯まりやすい法人カードを用いることで経費の削減にも役立てることができます。
今回の記事では、まず初めに気になる方も多い、ポイントが貯まりやすい法人カードのベスト3をご紹介します。
そしてその後に、法人カードでのポイントの貯まり方などについても解説いたします。
経費処理を楽にしたいし経費の削減もしたいあなたに、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。
ポイントのお得な貯め方を知り、自社に合った法人カードを見つけてみてはいかがでしょうか。
この記事の目次
ベスト3!ポイントやマイルが貯まりやすいおすすめの法人カード
まずは、ポイントやマイルが貯まりやすいおすすめの法人カードをピックアップして紹介しいたします。
法人カードは個人カードに比べるとポイントがつきにくいカードが多いため、ポイントがつきやすいカードは貴重です。
決済額が大きい分、ポイントがつきやすいカードを選ぶのがおすすめです。
今回紹介するのは下記の3種類のカードです。
詳しく見ていきましょう。
第1位:オリコ EX Gold for Biz
オリコ EX Gold for Bizは、オリコカードが発行するビジネスカードです。
カードの利用1,000円ごとにポイント(暮らスマイル、1スマイル、0.5円相当)が貯まり、ゴールド特典で20%加算されます。
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:2,000円(税別) |
---|---|
追加カード年会費 | 無料(最大3枚まで発行可能) |
この法人カードが1位の理由は、年間利用額によってポイント還元率が変化するといった特徴があるからです。
年間利用額とポイント還元率の関係について下記にまとめました。
年間利用額 | ポイント還元率 |
---|---|
50万円未満 | 0.60% |
50万円以上 | 0.85% |
100万円以上 | 0.95% |
200万円以上 | 1.10% |
法人カードの平均ポイント還元率は0.5%と言われているなか、オリコ EX Gold for Bizは最大でポイント還元率が2倍以上になるので大変お得です。
主な付帯サービスは下記の3点です。
- 国内外旅行傷害保険支払付帯
- 空港ラウンジ利用可能
- ビジネス関連の付帯サービスが充実
追加カードが3枚までというデメリットがありますが、年会費の負担が少なくポイントもつきやすいビジネスカード。家族経営など従業員が少ない場合におすすめです。
第2位:楽天ビジネスカード
楽天ビジネスカードは、楽天カードのビジネスカードです。
申込可能な楽天カードの中で最高峰である楽天プレミアムカードを持っている人だけが持てるビジネスカードです。
特に楽天市場で会社の買物をよくする人におすすめです。
月末の支払い100円ごとに1ポイント貯まり、1ポイント=1円として楽天市場やコンビニなどで使用できます。
年会費 | 2,000円(税別) |
---|---|
追加カード | 発行できません |
楽天プレミアムカード年会費 | 10,000円(税別) |
楽天ビジネスカードは、特別な条件はないのにも関わらず、常に1.0%の還元率で大変お得です。
また、加盟店で得られるポイントは2倍になります。
楽天市場での買い物の場合、還元率は5.0%まで上昇します。
楽天で頻繁に行われるキャンペーンにより、さらにポイント還元率がアップすることもあるので、楽天ユーザーにはなくてはならない法人カードと言っても過言ではないのでしょうか。
主な付帯サービスは下記の2点です。
- VISAビジネスオファー
- 楽天市場利用時にポイントがお得につく
楽天ビジネスカード自体に付帯サービスはあまり付いていませんが、サービスが充実している楽天プレミアムカードを持っていることが前提のカードなので、不便さを感じることなく使えます。
第3位:アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、アメリカン・エキスプレスが発行するビジネスカードです。
年会費無料ながら、一般カードでもラウンジが利用できるなど旅行関連の付帯サービスが充実しているので、出張が多い経営者にとてもおすすめです。
年会費 | 無料 |
---|---|
追加カード年会費 | 6,000円(税別)※発行枚数制限なし |
主な付帯サービスは下記の4点です。
- ラウンジ同伴者1名無料
- 海外旅行傷害保険支払付帯
- 空港周辺パーキング優待
- 空港からの手荷物無料宅配サービス
月末の請求額100円ごとに1ポイントつきます。貯まったポイントは商品への交換だけでなくマイルや旅行代理店への支払いへも利用可能です。(最高で1,000ポイント=1,000マイル)
年会費が無料にもかかわらず、旅行関連のサービスが充実していてストレスなく出張先でも過ごせる、おすすめのビジネスカードです。
おさらい!法人カードでもポイントは貯まる!
法人カードにはポイントが貯まらないと聞いて法人カードの作成を躊躇している経営者は多いです。
年会費がかかるカードなので、還元されないと二の足を踏んでいるのが理由といえます。
しかし実際には、法人カードにはポイントがつくカードも少なくないです。
この章では、どのような法人カードにポイントがつくのかについて解説していきます。
ポイントが貯まるビジネスカードは多い
法人カードの中でも、個人事業主や中小企業の経営者が対象のビジネスカードの場合、ポイントがつくカードが多いです。
一部ポイントがつかないカードもありますが、別の形で還元されます。
ただし、法人カードは個人カードに比べるとポイントがつきにくい場合がほとんどである点はおさえておきましょう。
基本的にはビジネスカードであればポイントがつくことがほとんどです。
キャッシュバック型のカードはポイントが貯まらない
ビジネスカードの中で、キャッシュバック型のカードはポイントがつきません。
ポイントでなく現金での値引きとして還元されることがポイントがつかない理由です。
具体的には、下記のようなビジネスカードがキャッシュバック形でポイントがつかないものの一例です。
- JCBビジネスプラス法人カード
- シェルビジネスカード(JCB)
このようにビジネスカードの中でも例外的にポイントがつかないカードがあることを覚えておきましょう。
コーポレートカードでもポイントが貯まるカードがある
ビジネスカードとは異なり、大企業が対象のコーポレートカードがほとんどのカードでポイントが付与されません。
個人カードのようにポイントによるサービスを手厚くしないと解約される恐れも少ないですし、個人に比べると貸し倒れのリスクが高いことが理由です。
例えば、JCBカードの場合下記のようにポイント付与率に差があります。
カードの名称 | ポイント還元率 | |
---|---|---|
個人カード | JCB CARD W | 1.0% |
ビジネスカード | JCB法人カード | 0.5% |
コーポレートカード | JCBコーポレートカード | 0% |
このように、基本的にはコーポレートカードはポイントがつきません。
ただし、下記のような例外もあります。
アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード
アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カードは、アメリカン・エキスプレス・カードの発行するコーポレートカードです。別途申込することでポイントがつきます。
具体的には、下記のような内容でポイントがつきます。
プログラム名 | 年会費 | 内容 | ポイント付与率 |
---|---|---|---|
メンバーシップ・リワード・プログラム | 4,000円(税別) | カードの名義人個人が対象 | 毎月の請求100円ごとに1ポイント |
コーポレート・メンバーシップ・リワード・プログラム | 登録カード1枚あたり2,000円(税別) | 企業にポイントがつく | 毎月の請求100円ごとに1ポイント |
アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カードには、個人が対象のポイントプログラムと企業対象のポイントプログラム両方があります。
コーポレートカードでもポイントを有効に活用したいと考えている会社にとってメリットが大きいです。
ANAコーポレートカード
ANAコーポレートカードは、三井住友カードが発行するコーポレートカードです。
ANAと提携しているので、フライトマイレージとカードの利用によるポイント両方が貯まります。
ただし、カードの利用によるポイントはANAマイレージへの移行ができない点には注意が必要です。
一般的なANAカードに比べるとポイントを活用しづらいデメリットはありますが、コーポレートカードでもポイントを貯められる数少ないカードのひとつです。
この章では、法人カードでポイントが貯まるのかどうかについて解説してきました。
ほとんどのビジネスカードでポイントは付与されますし、コーポレートカードでも一部のカードではポイントがつくので、うまく活用していきましょう。
次の章では、法人カードのポイントは誰のものになるのかについて解説していきます。
- クレジットカード専門家 菊地崇仁 解説
- これまで発行会社として法人カードにポイントプログラムに力を入れてきた所は多くありません。経費精算やビジネスのサポートサービスに力を入れてきた感じがします。
- しかし、ビザ・ワールド・ジャパンの「中小企業の決済市場に関するリサーチ結果」などによると、中小企業の支出総額527兆円のうち、クレジットカード決済の割合が3.3%と非常に低い状態である事がわかり、各社法人カードに力を入れ始めています。
- 差別化を図るために、年会費無料の法人カードを発行したり、ポイント還元率が高いカードなどが発行され始めています。
- 法人カードと言えば出張もあるためマイル還元の高いカードは存在していました。
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは1%超でJALのマイルが貯まります(SAISON MILE CLUB登録時)。
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードも年会費と別に3,000円(税抜)のメンバーシップ・リワード・プラスに登録するとマイル還元は1%程度にアップします。
- 最近登場したのがNTTファイナンスBizカードとなり、年会費が無料にもかかわらず還元率が1%のビジネスカードです。追加カードも無料と出張が少ないような業種には魅力的なカードとなります。
法人カードのポイントは誰が使える?
法人カードのポイントが誰のものなのかは、法人カードの種類によって異なります。
この章では、法人カードのポイントがどのようについて誰のものになるのかを解説していきます。
ポイントは引き落とし口座単位でつく場合が多い
個人カード法人カードにかかわらず、基本的にクレジットカードのポイントは引き落とし口座単位で付与される場合がほとんどです。
ポイントが毎月の請求合計額に対して付与されることが理由に挙げられます。
例えば個人カードの場合家族カードでの利用分も本カード会員の利用額と一括で引き落としです。
ポイントも引き落とし合計額に対して付与され、家族カード会員にはポイントがつきません。
法人カードと追加カードの関係も基本的には同じです。
一部例外もありますが、基本的にクレジットカードのポイントは引き落とし口座単位で付与される場合がほとんどです。
ビジネスカードのポイントは名義人がまとめてもらえる
ビジネスカードの利用分は名義人の口座から一括して引き落としなので、名義人である代表者にポイントがつきます。
そのため、カードの利用で貯まったポイントも名義人である代表者のものとして貯まります。
例えば名義人の利用額が10万円、追加カードでの利用分が合計6万円であった場合、合計額の16万円に対してポイントがつきます。
従業員がいくら経費を利用したとしてもビジネスカードのポイントは名義人である代表者のものになる点をおさえておきましょう。
コーポレートカードのポイントは個人単位でもらえる
コーポレートカードのポイントは、基本的には個人単位で貯まります。
貯まったポイントが誰のものになるかは会社によって取り決めされている場合が多いので、よく確認しておきましょう。
ただし、下記のような例外もあります。
ANAダイナースコーポレートカード | ポイントを代表者のポイント口座に集約できる(要申込) |
---|---|
アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード | 個人にも企業にもポイントをつけられる(要申込、年会費) |
このように、コーポレートカードのポイントは基本的には個人単位ではあるものの、カードによっては会社での活用も可能です。
会社でポイントを活用したいと考えている場合は、よく確認してから申し込むようにしましょう。
この章では、法人カードのポイントは誰が使えるのかについて解説してきました。
次の章では、法人カードのポイントにどのような使い道があるのかについて解説していきます。
活用しよう!法人カードのポイントの使い道
この章では、法人カードのポイントはどのように活用できるのかについて詳しく解説していきます。個人カードに比べると活用の幅が狭くなってしまうことがほとんどです。
具体的には下記のような使い方が挙げられます。
詳しく見ていきましょう。
商品や金券への交換
法人カードの利用で貯まったポイントは、商品券や金券へ交換できます。
法人カードのポイントは個人カードに比べると交換先が限定されていることが多いですが、ほとんどのカードで商品または金券への交換には対応しています。
例えば三井住友ビジネスカードは、カードの利用1,000円ごとに貯まったワールドプレゼントポイントを景品やギフトカードへ交換可能です。
このように、法人カードの利用で貯まったポイントを贈り物や備品の購入、忘年会の景品などをポイントとの交換で対応することで、経費の削減にもなります。
マイル移行できるカードもある
法人カードの中には、支払いで貯まったポイントをマイル移行できる場合もあります。
マイル移行できるのはカードとマイル口座の名義が同じに限るなど制約がある場合がほとんどですが、商品以外の交換先を探している人にとっては有効な使い道になります。
例えば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードなら、ANAを含めた15の提携航空会社のマイルへポイントを移行可能です。(移行レートは登録コースにより異なります。)
このように、マイル移行できるビジネスカードを選ぶことで、出張が多い人であれば、出張費の削減にもつながります。
キャッシュバック
法人カードの支払いで貯まったポイントを、支払いに充当できるカードもあります。
中にはカードの利用代金だけでなく、旅行会社など他社の支払いに充当できるカードも。
例えば、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの場合、下記のような利用方法があります。
- カードご利用後の代金に充当
- 航空会社で利用
- ホテル・旅行代理店などで利用 ほか
このように、法人カードの支払いで貯まったポイントは、キャッシュバックもできるので、経費削減にも役立ちます。
この章では、法人カードの支払いで貯まったポイントの使い道について解説してきました。
個人カードに比べると活用幅が少し狭い場合が多いですが、あらかじめポイントをどう利用するかを決めてからカードを選ぶと、うまく活用できそうです。
次の章では、法人カードに付与されたポイントの会計処理について解説していきます。
気を付けておきたい法人カードについたポイントの会計上の処理
法人カードに付与された法人のポイントは経費の削減もできますが、適切に処理しないと脱税を疑われてしまうこともあります。
この章では、法人カードのポイントはどのように処理するのが適切なのか、具体的に解説していきます。
ビジネスカードのポイントは雑収入として会計処理するのが原則
法人カードを使ってポイントがついたら、原則として会計処理が必要といわれています。
ポイントはお金に換算できる会社の資産なので課税対象となり、申告が必要だからです。
厳密にいうと、ポイントは雑収入として会計処理を行うのが適切とされています。
このように、原則はポイントに関しても正確に申告するが必要です。そうすることで、税務調査対策にもなります。
この章では、法人カードについたポイントの会計上の処理をどのようにすればいいのか解説してきました。原則は雑収入として申告すべき点はおさえておきましょう。
まとめ
今回は、法人カードでポイントは貯まるのかどうかやおすすめのカードについて解説してきました。
コーポレートカードの場合はポイントが貯まるカードは少ないですが、ビジネスカードであればポイントが貯まるカードが多いです。
今回の記事を読んで、自分の会社に合うカードが見つかりましたか。決済額が大きい分ポイントがつきやすいかどうかは法人カードを選ぶうえで重要です。
今回の記事を参考に、自分の会社に合うカードを検討してみてください。
【特徴ごとに徹底比較】利用スタイル別におすすめの法人カードまとめ!
各カード会社からさまざまな法人カードが発行されていますが、それぞれに異なる強みがあるので、どれを選べばよいのか頭を悩ませている経営者や個人事業主も多いのではないでしょうか。カード会社の商品紹介を見比べても「このカードはこの要素に秀でている」という情報はなかなか気が付かないものです。この記事では主な特徴別におすすめのカードを紹介していきます。ステータスの高いカードを持ちたい、限度額が多いほうがいい、年会費のコストを削減したいなど、それぞれの経営者によって重視する部分は異なると思います。この記事では特徴別におすすめをご紹介するので、きっとあなたの目的に合ったカードが見つかるはずです。ぜひお役立てください。
- 監修者紹介/クレジットカード専門家 菊地崇仁
-
三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。 57枚のクレジットカードを保有し、約120万円の年会費を支払っている。一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中。