法人カードで貯めたマイルの個人利用の可否とマイルを貯めやすい法人カード5選

空港で飛行機が離着陸

法人カードで貯まったマイルの個人利用は問題がないのか危惧する声は少なくありません。

基本的には、法令の規制に抵触する場合と権利者の意思に反する場合は問題になり得ます。ただ現実には、個人事業主や法人代表者が法人カードで貯まったマイルを個人利用していても、とくに注意を受けることはないでしょう。法人カードのマイルを個人利用すること自体を禁止する法令はなく、自分の意思が権利者の意思でもあるためです。

それでは、追加カードを使っている従業員の個人利用はどうでしょうか。権利者の意思を確認するときに注意すべきは、法人カードでマイルを貯めるための費用負担とマイルの名義の関係です。この記事では、法人カードで貯めたマイルの個人利用についての解説と、よりお得にマイルを貯められる法人カードを紹介します。

貯まったマイルを仕事で使うか個人利用するかは権利者の判断で

法人カードの利用で貯まったマイルを誰がどのように活用するべきか、個人利用はできるのかというのはよくある質問です。ただ、マイル利用の判断についての法的な決まりはないため、仕事で使うか個人利用するかは権利者の判断次第となります。

個人事業主は自分の判断が権利者の判断となる

法人カードの名義人は当該カードを利用する個人となっています。また、一般にマイレージ契約は個人が結ぶもので、マイルの利用も個人に限られるのが通例です。その意味では、法人カードの利用で貯まるマイルの権利者は名義人個人と考えられます。

よって、従業員がいない個人事業主の場合、自分が事業者そのものであり法人カードの名義人でもあることから、貯まったマイルの権利は自分にあり、マイルの利用判断を行うのが自分であることは明白です。

法人の場合は会社としてのルールが重要

一方、法人の場合は社内規定や就業規則などで、法人カードの利用やポイント・マイルの扱いについて規定することが重要となります。

法人には別人格がある

法人カードを持っているのが代表者だけの場合、個人事業主と同じに思えるかもしれません。たしかに、法人代表者が自分名義の法人カードで貯めたマイルの使い方を決めること自体は問題のないことです。しかし、法人には代表者とは別の人格が与えられています。法人と法人代表者は別人という考え方です。

そのため、法人代表者がマイルを個人利用した場合、役員報酬とみなされる可能性があります。法人個人利用するかどうかについては、この点も考慮した方がよいでしょう。

会社の責任としてのルール作り

他の役員や従業員も法人カードを利用しており、それによりマイルが蓄積する場合はルールを作って周知することが重要となります。追加カードの名義人は各個人であっても、追加カードを持たせ、年会費や利用代金を支払っているのは事業者である法人だからです。

会社でルールを定めなければ権利者は個人とも考えられますが、マイルの権利を会社に帰属させるルールを設けることも可能です。もちろん、マイルの権利は個人にあると定めることもできます。

追加カードの発行がない場合でも、将来的に可能性が考えられるならルール作りをおすすめします。なお、従業員のいる個人事業主も同様です。

利用する場合の手順を明確にする

明確なルールがないと、マイルを自由に個人利用する人がいる一方で、使ってよいのかどうかわからない人が生まれるかもしれません。

社内で意思統一ができていないと混乱を招くおそれがあります。マイルを利用する場合の手順を定め、全員が同じルールの上で利用することが重要です。個人利用も含めてマイルの利用を各自の判断に任せる場合でも、その旨を明確に伝達しておくことが必要となります。

従業員間の不公平が生じないように配慮する

従業員間に不公平感が生まれる可能性があるのは、個人利用の有無だけではありません。マイルの貯まり具合が全員同じとは限らないため、個人利用を認める場合は各自が受ける恩恵に大きな差が生じる可能性も。

マイルの貯まりが少ない従業員から不満が出ないようにするには、意図的にマイルの貯まり具合を調整したり、個人利用を禁止したりといった方法が考えられます。場合によっては管理にかかる手間やコストの検討も必要になるでしょう。 次の章では、マイルの税務上の扱いについて解説します。

マイルの税務上の扱いはポイントに準じる

マイルは航空券と交換したり、さまざまな商品と交換したりできる経済的価値のあるものです。よってマイルの税務上の扱いは、同様の経済的価値を有するポイントに準じます。

経費決済で貯めたマイルは事業所得と考えられる

個人事業主が経費決済に利用する法人カードで貯めたポイントやマイルは、購入に対するものである限り事業所得に該当するとの考えがあります。つまり、所得税の対象になり得る経済的利益です。

しかし、実際にポイントやマイルが課税されるか否かについては、専門家でも意見の分かれるところであり、税務当局の統一見解があるわけでもないのが実情です。

従業員が個人利用した場合の扱いを考える

従業員が自分に権利のあるマイルを個人利用した場合、権利者ではない事業者側では関知するところではないともいえます。事業者側に権利のあるマイルを、合意のうえで従業員が個人利用する名目としては福利厚生が考えられるでしょう。

次の章では、マイルをお得に貯めるためのポイントを解説します。

個人利用の有無にかかわらずマイルはお得に貯めたい

個人利用するにしても業務に使用するにしてもマイルはお得に貯めたいものです。法人カードを導入する際には、少なくとも次の3つのポイントを踏まえて選びましょう。

ショッピングポイントのマイル移行ができる法人カードを選ぶ

法人カードでマイルを貯める方法は、主に航空機への搭乗と街中でのショッピングの2つです。前者で貯まるマイルはフライトマイル、後者はショッピングマイルと呼ばれます。法人カードによってはショッピングマイルが貯まらないカードがあるため要注意です。

ちなみに、ショッピングマイルには直接マイルとして貯まるものと、ショッピングポイントをマイルに移行するものがあります。

マイル移行レートとマイル移行手数料に要注意

ショッピングポイントを移行することで貯まるショッピングマイルの場合、移行レートと移行手数料のチェックは欠かせません。ポイント還元率は同じでも、マイルに移行すると還元率が異なるケースも出てくるためです。また、移行手数料の有無によってはお得度が変わってしまうことも考えられます。

ボーナスマイルもチェックしよう

法人カードの入会時や継続時に付与されるマイルや各種キャンペーンで付与されるマイルなど、ボーナスマイルも見逃せません。ただし、ボーナスマイルと通常のマイルをトータルした場合のお得度で判断するようにしましょう。

最後の章では、マイルを貯めやすいおすすめの法人カード5選を紹介します。

マイルを貯めやすいおすすめの法人カード5選

数ある法人カードの中からマイルを貯めやすく、特ににおすすめできるカードを5枚紹介します。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードはマイルを貯めたいユーザーだけでなく、幅広いユーザーに支持されているハイステータスな法人カードです。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

Thumbnail sbs%20gold

国際ブランド

アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

QUICPay(クイックペイ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 31,000円(税別) 0.3~1.0% メンバーシップリワード
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
2~3週間程度 審査基準による 500円(税別)
今がチャンス!お得な入会特典
新規入会後にカード利用で30,000ptプレゼント!

カードスペック

年会費(基本カード・追加カード) 31,000円(税別)・12,000円(税別)
利用限度額 一律の設定はなし
旅行傷害保険最高額 海外1億円・国内5,000万円
ショッピング保険 年間最高500万円(全体で年間最高10億円まで)
ETCカード 年会費500円(税別)・発行手数料無料
基本カードに5枚まで・追加カードに1枚発行
主な経費処理関連サービス 利用明細のダウンロードサービス
クラウド会計ソフトfreeeとのデータ連携
その他の主要サービス 空港ラウンジ・手荷物宅配・福利厚生・各種優待予約
ビジネス情報サービス・ヘルスケア無料電話相談
ポイントプログラム メンバーシップ・リワード ポイント付与率1%
メンバーシップ・リワード・プラスに登録で還元率up

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの大きな特徴のひとつに、キャンセル費用を賄えるキャンセル・プロテクションや返品に使えるリターン・プロテクションなどの付帯があります。

マイルについて

入会ボーナスマイル マイルはなし
入会後1年以内に200万円(税込)以上利用で30,000ポイント
マイル移行レート
ANAへ移行の場合
メンバーシップ・リワード 2,000ポイント1,000マイル
メンバーシップ・リワード・プラス 1,000ポイント1,000マイル
マイル移行手数料 年間5,000円(税別)(メンバーシップ・リワード ANAコース)

※メンバーシップ・リワード・プラスの登録には年間3,000円(税別)の参加費が必要です。

三井住友ビジネスゴールドカード for Owners

三井住友ビジネスゴールドカード for OwnersはVisaとMastercardブランドの法人カードで、スタートアップ企業の代表者や個人事業主でも持ちやすいことで人気です。

三井住友ビジネスカード for Owners(ゴールド)

Thumbnail smcc forowner v g rgb 180510

国際ブランド

VISA

対応電子マネー

WAON(ワオン) iD(アイディ)
  • 国内旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 本会員 税抜10,000円+税 0.3%~0.5% ワールドプレゼント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
50万~300万円 税別500円+税

カードスペック

年会費(基本カード・追加カード) 10,000円(税別)・2,000円(税別)
インターネット入会で初年度無料・次年度優遇あり
利用限度額 50万~300万円
旅行傷害保険最高額 海外・国内とも5,000万円
ショッピング保険 年間最高300万円(自己負担1事故3,000円)
ETCカード 年会費500円(税別)・初年度無料
年間1回以上利用請求ありで翌年度も無料
カード1枚につき1枚発行
経費処理関連サービス 利用代金WEB明細サービス
その他の主要サービス 空港ラウンジ・福利厚生・ビジネスサポート
ポイントプログラム ワールドプレゼント
3大コンビニチェーンとマクドナルドでの利用分は付与率が5倍にアップ

マイルについて

入会ボーナスマイル マイルはなし
時期によりポイントがもらえる新規入会キャンペーンの実施あり
マイル移行レート ANAへの移行の場合100ポイント300マイル
マイル移行手数料 無料

オリコ EX Gold for Biz

オリコ EX Gold for Bizはリーズナブルな年会費が特徴の法人カードです。国際ブランドはVisaとMastercardの2種類で、個人事業主用のSと法人代表者用のMがあります。

オリコ EX Gold for Biz

Thumbnail ex gold for biz master

国際ブランド

VISA MasterCard

対応電子マネー

  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
無料 2,000円(税抜) 0.6%~1.2% 暮らスマイル
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
公式サイト参照 10万円~300万円 無料

カードスペック

年会費(基本カード・追加カード) 2,000円(税別)・追加カード0円
初年度無料・追加カードの発行はMのみ
利用限度額 10万~300万円
旅行傷害保険最高額 海外2,000万円・国内1,000万円
ショッピング保険 年間最高100万円(1品につき免責10,000円)
ETCカード 年会費無料
1枚につき1枚の発行
経費処理関連サービス WEB明細・クラウド会計ソフトfreeeの優待
その他の主要サービス 空港ラウンジ・福利厚生・VisaまたはMastercardの各種サービス
ポイントプログラム 暮らスマイル
マイルへの移行は暮らスマイルをオリコポイントに移行して行う・1スマイル5オリコポイント

マイルについて

入会ボーナスマイル なし
マイル移行レート ANAへ移行の場合1,000ポイント600マイル
JALへ移行の場合1,000ポイント500マイル
マイル移行手数料 無料

個人事業主用のオリコ EX Gold for Biz Sには、10万~100万円のキャッシング枠を設定可能です。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、最短3営業日で発行されるスピード重視のユーザーに人気の法人カードです。リーズナブルな年会費で豊富なサービスを利用できます。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

Thumbnail sbs 350x220%20(1)

国際ブランド

アメリカン・エキスプレス

対応電子マネー

ID(アイディ) QUICPay(クイックペイ)
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
  • 分割払い
  • ETC
年会費 ポイント還元率 ポイント名
初年度 2年目~
20,000円(税別) 20,000円(税別) 0.5~1.0% 永久不滅ポイント
発行スピード 限度額 マイレージ
還元率(最大)
ETC年会費
最短3営業日 100万円~1,000万円 1.125% 無料

カードスペック

年会費(基本カード・追加カード) 20,000円(税別)・3,000円(税別)
ショッピング利用年間200万円以上で次年度10,000円(税別)
利用限度額 一律の設定はなし
旅行傷害保険最高額 海外1億円・国内5,000万円
ショッピング保険 年間最高300万円・免責なし
10,000円未満の損害は対象外
ETCカード 年会費無料
基本カードと追加カード合計で最大5枚まで発行
経費処理関連サービス 利用明細ダウンロード・クラウド会計ソフトfreee優待
その他の主要サービス 空港ラウンジ・海外レストランWEB予約・海外携帯電話レンタル・スポーツクラブ優待・チケットサービス
ポイントプログラム 永久不滅ポイント

マイルについて

入会ボーナスマイル マイルはなし
ポイントがもらえるキャンペーンを実施するケースあり
SAISON MILE CLUB JALコース ショッピングでJALのマイルが自動的に貯まる
登録期間中の上限150,000マイルに達するまで永久不滅ポイントはSAISON MILE CLUB優遇ポイントなどを除き貯まらない
マイル移行レート SAISON MILE CLUB 1ポイント10マイル
ANAへ移行の場合200ポイント600マイル
マイル移行手数料 SAISON MILE CLUB:無料
ANAへ移行の場合:無料

※SAISON MILE CLUBで貯まるマイルは、永久不滅ポイントを自動的に移行したものです。

ANA JCB法人カード

ANA JCB法人カードは、一般カード、ワイドカード、ワイドゴールドカードの3ランク用意された法人カードです。ここでは、ワイドゴールドカードを紹介します。

カードスペック

年会費(基本カード・追加カード) 19,000円(税別)・4,000円(税別)
利用限度額 50万~250万円
旅行傷害保険最高額 海外最高1億円・国内最高5,000万円
ショッピング保険 年間最高500万円(自己負担1事故3,000円)
ETCカード 年会費無料・複数枚数発行可能
経費処理関連サービス 利用明細WEB照会・ダウンロード
その他の主要サービス 空港ラウンジ・グルメ優待・ビジネスクラス専用カウンターチェックイン・宿泊割引サービス・ANAショッピング A-style 5%割引
ポイントプログラム Oki Dokiポイント

マイルについて

入会ボーナスマイル 2,000マイル・継続ボーナスも2,000マイル
搭乗ボーナスマイル 基本区間マイレージ×クラス・運賃倍率×25%
マイル移行レート 1ポイント10マイル
※ボーナスポイントは3マイル
マイル移行手数料 無料(ANA法人マルチポイントコース 10マイル)
ANA@desk ANA@deskでの航空券購入でマイルが貯まる
ANAカードマイルプラス 加盟店での利用でマイルが貯まる

まとめ

法人カードの利用で貯まったマイルを個人利用すること自体は、法的にはとくに問題がありません。そのため、追加カードで貯まったマイルの管理をまったく行っていない事業者も少なくないといわれています。さらに、マイルを漏れなく管理しようとすれば事務作業が増え、業務の効率化に反する懸念があるのも事実です。

一方で、マイルの貯まり具合による不公平感が生じるおそれもあります。マイルの管理と個人利用の可否の判断は総合的に考えたいものです。また、税制面での詳細は税務当局の公式見解待ちといえます。そして、マイルを有効活用するためには、マイルがよりお得に貯まる法人カードを選んでください。

トランク パスポート

2019.08.01

法人カードで効率的にマイルを貯める!おすすめ法人カード5選

「法人カードでマイルを貯めたいけれど、どのカードを選べば良いのだろう」とお困りではありませんか。経費の支払いなどである程度の金額を法人カードで決済するという方は、カードの選び方次第で、より効率的にマイルを貯めることができます。個人カードでは還元率1%などで簡単にマイルを貯めることができますが、法人カードの場合、ポイントを貯めてもマイルに交換できないものが多くあります。法人カードで効率的にマイルを貯めるには、マイルへの移行が可能なカードを選択し、加えて還元率や手数料の有無なども考慮することが大切です。この記事では、法人カードで効率的にマイルを貯める方法やおすすめの法人カードについて、詳しくご紹介します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

法人カードランキング

目的別

掲載法人カード

人気の記事

新着記事