法人カードの審査に通らない理由はコレ!審査落ちした人でも作りやすいおすすめの法人カード5選!

「法人カードの審査になかなか通らない」
「審査に落ちる理由が分からない」
さまざまなビジネスシーンで役立つ法人カードですが、カードの審査に通らず悩んでいる事業主もいるのではないでしょうか。
法人カードの審査に通らない理由には色々ありますが、審査の基準を知っておけば事前対策も可能です。
今回は、法人カードの審査に通らない理由や審査に通りやすくなる可能性のある方法、また、審査落ちしてしまった人でも比較的作りやすい法人カードなどを紹介します。
法人カードの審査に落ちてしまった事業主は、ぜひ参考にしてください。
【法人カードの審査に通りたい人必読】審査に必要な書類や審査のポイントを徹底解説!
クレジットカードに「法人カード」があることは知っているけれど、どのようなものなのか知らないという人も多いのではないでしょうか。法人カードは個人用とは異なり、会社や法人に対して発行されるビジネス用のクレジットカードです。役員や社員などにもそれぞれ1枚ずつ配布することが可能。経費の口座を一本化できるので現金でのやり取りが減り、ミスや複雑な経費処理を削減できるところがメリット。会社としての、作業効率をアップさせてくれます。今回は、そんな法人カードを発行するときの審査基準や審査に必要な書類、そして作成できる法人カードの種類や法人カードを利用するメリットをまとめてご紹介します。法人カードの導入を検討している方や法人カードを利用することでメリットが得たいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
法人カードの審査に通らない理由
法人カードの審査基準はカード会社によって異なりますが、審査の対象となる項目に大きな差はありません。
従って、審査事項を知っておけば、審査落ちの確率を下げることができます。
代表者個人の信用力に問題がある
法人カードもクレジットカードであることに変わりはないため、代表者個人の信用情報は必ずチェックされます。
たとえ経営が順調でも、代表者個人が下記のような金融事故を過去に起こしていれば、ほぼ間違いなく法人カードの審査には通りません。
- 度重なる返済遅延と滞納
- 61日以上の返済遅延
- 債務整理
- 自己破産
債務整理や自己破産の経験がある事業主は、信用情報機関の履歴がクリアされるまで待ちましょう。履歴がクリアされるまでの期間は下記となります。
個人再生 | 任意整理 | 自己破産 | |
---|---|---|---|
JICC | 5年 | 5年 | 5年 |
CIC | 非掲載 | 非掲載 | 5年 |
KSC | 10年 | 5年(代位弁済) | 10年 |
なお、金融機関からの借り入れも、法人カードの審査に悪影響を及ぼします。
カード会社に「お金に困っている」という印象を与えないためにも、法人カードの申し込みをする前に債務は返済しておきましょう。
事業実績が少ない
実績の良し悪しが必ずしも審査落ちの理由になるわけではありませんが、審査対象として重視する法人カードも少なくありません。
開業後の年数による評価は下記が目安となります。
開業期間 | カード会社の評価 |
---|---|
1年 | 厳しい |
2年 | 普通 |
3年以上 | 高評価 |
事業実績が原因で審査に落ちた場合は、その対策にどうしても時間がかかります。
すぐにでも法人カードを作りたいなら、実績の有無を問わない法人カードへの申し込みに切り替えた方がいいでしょう。
事業の実態が不明
金融庁は、詐欺などの犯罪に法人カードが使われることのないよう、各カード会社に厳しく指導をしています。
そのため、事業内容が不明確な法人や個人事業主は、審査通過の難易度が上がり、審査落ちしやすくなってしまうのです。
飲食業や弁護士事務所といった誰でもわかるような事業は問題ありませんが、ベンチャーなどの新しい業態は審査で不利になるでしょう。
法人カードの申し込みでは「できるだけ事業内容をわかりやすく記載する」などの工夫が必要です。
固定電話がない
会社の代表番号に固定電話を使用すると信用度が上がります。
クレジットカードはあくまでも「信用」なので、申込者の連絡先が携帯番号だけではカード会社の心証が悪くなり、審査落ちしやすくなることも。
ビジネスでも取引先の代表番号が携帯のみだった場合は、少なからず不安になるはずです。
ただし、個人事業主や開業間もない法人に適したカードのなかには、携帯の電話番号のみで申し込めるタイプもあるので、固定電話を引く余裕がない事業主はチェックしてみましょう。
次の項目では、基準をクリアしているのに審査落ちしたときの対処法を紹介します。
法人カードの審査に通らないときの対策方法3つ
ここでは、基準をクリアしても法人カードの審査に通らない場合の対処法を紹介していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
対策1:使っていないカードは解約する
クレジットカードの信用枠は、他のカードと合算されるのが一般的です。
たとえば「限度額100万円の信用力」の人が、すでに限度額100万円のカードを保有しているなら、他のカードを作成するのは難しいでしょう。
カード会社は信用機関を利用して、申込者が所有している全てのカードと利用限度額を把握します。
つまりまったく使っていないカードでも、限度額100万円のカードを持っているだけで審査落ちの対象となる、というわけです。
法人カードの作成前には使用していないカードを解約して、信用力に余裕を持たせましょう。
対策2:ホームページを開設する
信用を重視するカード会社に好印象を与えるためには、ホームページの開設も有効です。
ただし、ホームページの内容が曖昧では意味がありません。
ホームページには最低でも下記の情報は掲載するようにしましょう。
- 代表者の名前
- バーチャルオフィスではない会社の所在地
- 業務内容
- 事業実績
- 固定電話を使用した代表番号
信用度の高さと実績をアピールできれば、法人カードの審査に通りやすくなるだけではなく、スムーズな事業の運営にも役立つはずです。
対策3:審査に通りやすい法人カードに申し込む
審査に通らない場合は、比較的審査基準の甘いカードに的を絞って申し込みをしてみるのもひとつの方法です。
法人カードの審査は一律ではありません。
審査基準が厳しいカードもありますが、その一方で、審査間口の広い法人カードも登場してきています。
プラチナランクなどの法人カードは作成が難しくなりますが、ゴールドカードランクであれば、作りやすい法人カードも目立ちます。
次の項目では、作りやすい法人カードの特徴を解説していきます。
審査に通りやすい法人カードの特徴
法人カードのなかには、比較的審査基準の緩いカードも存在します。
審査で落ちてしまった事業主も、審査に通りやすい法人カードを狙って申し込めば、カードを作成できる可能性が高まるでしょう。
提出書類が少ない法人カード
法人カードの申し込み書類は少ないほど、審査に通りやすい傾向があります。
申し込み前には、各カードの必要書類を確認してみましょう。
なお、必要書類の種類はカード会社によって異なります。
法人カードは、用途が個人向けクレジットカードとは異なるため、「決算書」や「登記簿謄本」の提出を求められることが多いです。
しかし、法人カードのなかには、免許証などの本人確認書類証さえあれば申し込めるタイプもあります。
個人事業主向けの法人カード
個人事業主は法人よりも審査で不利になりがちですが、最近では個人事業主向けの法人カードも登場しています。
個人事業主向け法人カードは、パスポートや免許証などの本人確認書類だけで申し込めるためカードの作成がしやすく、年会費も比較的リーズナブルです。
ただし、審査に通りやすい個人事業主向けの法人カードでも、希望限度額を高く申請すると、過去2期分の確定申告書などの提出を求められることがあるので注意が必要です。
限度額の希望枠が少ないほど、審査に通過する可能性も高まります。
外資系の法人カード
アメックスのような外資系の法人カードは国内のカード会社と審査基準が異なるため、他のカードで審査に落ちても作成できる可能性があります。
多角的で独自の審査を行う外資系カードは、事業実績よりも個人の信用力を重視するため、開業1年以内での作成も可能です。
次の項目では、なかなか審査に通らないという事業主におすすめの、作りやすい法人カードを紹介していきます。
審査に通らないときに選びたいおすすめ法人カード5選
ここでは、審査間口の広い法人カードを5枚ピックアップして紹介します。
審査に通らないという事業主は、ここで紹介する法人カードから選んで申し込むだけで、カード作成の可能性が格段にアップするでしょう。
外資系や個人事業主向けなど、カードの発行元や発行目的によってスペックも多彩です。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
外資系ならではの審査を行っている法人カードです。
代表者の本人確認書類さえあれば、事業実績は問われません。決算書も不要です。
従業員向けの追加カードやETCカードを複数発行できるので、事業規模に応じた幅広い活用ができます。
最高1億円の海外旅行傷害保険や世界各国の空港ラウンジ無料サービスといった、国内外で利用できる付帯サービスも魅力。
貯めたポイントは高レートでANAマイルへ移行できるため、航空機を利用した移動が多い事業者にもおすすめします。
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 34,100円(税込) | 0.3~1.0% | メンバーシップリワード |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
2~3週間程度 | 審査基準による | 550円(税込) |
- 法人格のある法人代表者向けゴールドカード
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- 豊富なプロテクションサービス
- 貯まりやすく使いやすいポイントプログラム
- ビジネス・カード会員様向けイベント
- 今がチャンス!お得な入会特典
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オリコ EX Gold for Biz
年会費2,200円(税込)という維持しやすい法人カードです。
個人事業主と法人代表者を審査対象にしているので、決算書など事業に関わる書類の提出は不要。
設立間もない法人や個人事業主でも法人ゴールドカードが作成できます。
国際ブランドはVisaとMasterCardから選択可能。それぞれカードをかざすだけで決済できるため、日常の経費払いもスムーズです。
通常利用で0.6%という高い還元率や最高限度額300万円という魅力的なスペックで、コスパの高さも際立ちます。
楽天ビジネスカード
個人向け「楽天プレミアムカード」の追加カードとして発行される珍しいタイプの法人カードです。
本体が個人向けのクレジットカードなので、審査の対象は主に代表者個人の信用履歴になります。
初めて法人カードを作るという事業主にもおすすめです。 楽天プレミアムカードの特典がそのまま使えるのも魅力。
1.0%という高い還元率で楽天スーパーポイントがザクザク貯まるので、経費削減にも役立ちます。
世界各国1,200カ所以上の豪華なラウンジが利用できるプライオリティ・パスや、最高5,000万円の国内外旅行傷害保険など、プレミアムカードならではの充実した付帯特典は、ビジネスでもフル活用できるでしょう。
三井住友ビジネスカード for Owners
決算書や登記簿謄本不要で作成できる法人カードです。
審査の対象は代表者個人なので、固定電話を用意する必要もありません。年会費1,375円(税込)という手軽さも特徴です。
なお、法人カードとしては珍しくキャッシングや分割払いにも対応しているので、開業間もない事業主を多方面からサポートします。
中小企業の経営者にも最適な1枚です。
ビジネクスト法人クレジットカード
年会費無料、最大限度額300万円、さらに、追加カードを最大50枚まで発行できる、利便性の高い法人カードです。
申し込みには本人確認書類以外不要。社歴は若いけれど、従業員数をそれなりに抱えている法人に最適な1枚です。
ポイント還元率は0.25%と低く、旅行傷害保険などの付帯補償は一切ありませんが、スペックを極力シンプルにすることで審査の間口を広げている個性的な法人カードといえるでしょう。
まとめ
今回の記事では、法人カードの審査に通らないときの対処法や、審査の間口が広いおすすめの法人カードをご紹介しました。
改めて要点をチェックします。
- 法人カードの作成で審査される項目はだいたい決まっている
- 法人カードの審査基準はカードによって異なる
- 個人の信用情報に問題があると、どの法人カードでも作成は難しい
- 比較的作りやすい法人カードもある
スムーズな決済と豊富な付帯特典で事業運営をサポートしてくれる法人カードですが、申し込み基準や各カードの特徴を知らなければ、審査落ちを何度も繰り返してしまいます。
なかなか審査に通らないという事業主は、作りたいカードよりも、作りやすいカードを狙って申し込みをしてみましょう。