法人ETCカードを徹底比較!ここをチェックすれば法人ETCカードの作成は失敗しない!

法人ETCカードをビジネスで活用したいと思っている事業主は多いと思います。法人ETCカードにはいくつかの種類があるので、割引サービスや機能の違いを比較したいという方もいるでしょう。
円滑な事業運営に役立つ法人ETCカードも、選び方によっては受けられるサービスや特典が変わります。
そこで今回の記事では、法人ETCカードの違いを比較しながら、法人ETCカードの活用方法や、おすすめの法人ETCカードを紹介していきます。
この記事の目次
法人ETCカードとは
事業主が、事業利用のために使うETCカードです。個人用のETCカードとは違い、発行元やカードの種類によって割引率が異なるという特徴があります。
個人事業主でも法人ETCカードは作れる
事業実績や設立年数などを問わない発行元も少なくないので、個人事業主でも法人ETCカードの作成は可能です。
個人向けのETCカードを使っていると、事業利用とプライベート利用の区別がつきにくいだけではなく、税務署に経費として認められない可能性があります。税務面を考慮するうえでも、個人事業主の法人ETCカード導入は必須といえるでしょう。
次の項目では、法人ETCカードの具体的なメリットを紹介します。
法人用ETCカードの2つの種類とは?最低限押さえたい基礎知識と4つのメリットについて
法人用ETCカードに興味はあっても、「実際にどんなカードなのか何も知らない」「会社にとって本当に必要なのか判断がつかない」という方は案外多いのではないでしょうか。この記事では、自分や社員用に初めて法人用ETCカードを作ろうと考えている経営者の方のために、保有するメリットやカードの種類などの基礎知識を解説します。最低限知っておきたい基本情報ばかりなので、法人用ETCカードの必要性や自社に合うカードの種類について検討しやすくなるはずです。最後までひと通りチェックして、法人用ETCカードの基本的な特徴を把握しましょう。
法人ETCカードを利用するメリット3つ
事業主が法人ETCカードを利用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、具体的なメリットを3つ紹介します。
- 通行料の割引
- ETCマイレージ
- ポイント制度
それぞれ詳しく見ていきましょう。
その1:通行料の割引
すべての法人ETCカードに適応される主な割引には、下記があります。
割引 | 割引率 |
平日早夕割引 (朝6時~9時、夕17時~20時) |
最大50%OFF |
深夜割引(深夜0時~4時) | 最大30%OFF |
事業主は、平日早夕割引を利用する機会がとくに多くなるでしょう。
その2:ETCマイレージ
高速道路や有料道路を利用するごとにポイントが貯まるサービスです。年会費は無料、貯めたポイントは通行料金に充当できます。
なお、ETCマイレージサービスは自動登録ではないので、法人ETCカードを作成したら必ず登録しておきましょう。登録手続きはインターネットか郵送で行います。
その3:ポイント制度
利用金額に応じてポイントが貯まる法人ETCカードもあります。貯めたポイントは商品への交換や他社ポイントに移行できるので、活用次第で経費削減にも役立ちます。
次の項目では、法人ETCカードの特徴を種類別に解説していきます。
法人ETCカードの種類
法人ETCカードは、クレジット機能が付いているタイプと、そうでないタイプに分けられます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
法人カードの追加カード
クレジット機能付きの法人カードは、ETCカードを追加カードとして発行することができます。親カードのポイント制度や手厚い補償など、充実した付帯特典も大きな特徴です。
なお、ETCカード単体での発行はできないので、入手するためには法人カードを作成する必要があります。
協同組合が発行する法人ETCカード
クレジット機能はなく、単体発行可能です。審査は不要なので、法人カードの審査通過に不安があるという事業主に適しています。
ただし、ETC利用に特化しているため、ショッピングなどには使えません。また、カードの発行手続きが頻雑というデメリットもあります。
ETCコーポレートカード
大口や多頻度利用者向けの法人ETCカードです。「大口」とはなっていますが、車両単位の割引は5,000円から適用されます。
利用金額や条件によっては最高で40%の割引率となりますが、カードの作成には保証人か保証金が必要になります。また、多くの書類を用意する必要もあるため、作成難易度が低いとはいえません。
次の項目では、各法人ETCカードを徹底比較していきます。
法人ETCカードを徹底比較
ここでは、法人ETCカードの特徴を発行元別に比較していきます。まずは、各カードの主な違いを表で確認してみましょう。
項目 | 法人カード付帯の法人ETCカード | 協同組合発行の法人ETCカード | ETCコーポレートカード |
発行元 | クレジットカード会社 | 協同組合 | NEXCO |
入会金・出資金 | 無料 | 出資金10,000円 / 1社 | 出資金10,000円 / 1社 |
発行手数料 | 無料 | 500円~880円(税込) / 枚 | 629円(税込) / 枚 |
年会費 | 無料~550円(税込) / 枚が多い | 500円~880円(税込) / 枚 | 629円(税込) / 枚 |
走行料金手数料 | 無料 | 毎月の走行金額の5%~8% | 無料 |
発行枚数 | 1枚~無制限 | 無制限 | 1枚 / 台 |
車両限定 | なし | カードによる | あり |
ポイントサービス | 還元率0.5%~1.0% | なし | なし |
ETCマイレージ | 登録可 | カードによる | 登録不可 |
付帯特典 | 国内外傷害保険 空港ラウンジ無料利用 など |
なし | なし |
審査 | 法人カードの審査が必要 | 審査不要 | 審査不要 |
チェックポイントは、経費削減と事業の効率化には欠かせない「コスト」と「付帯特典」です。
各法人ETCカードの特徴を総合的に見てみると、法人カードに付帯している法人ETCカードのメリットが際立っています。
メリットを比較すれば法人カード付帯のETCカードがおすすめ
法人カードに付帯する法人ETCカードは、利用金額に応じてポイントが付与されるという大きなメリットがあります。また、発行手数料や年会費はほぼ不要なので、ランニングコストが経営を圧迫することもありません。
協同組合が発行する法人ETCカードは、支払金額が利率で決まる「走行料金手数料」があるため、利用金額によっては手数料が高額になってしまいます。
また、使用車両が限定されるETCコーポレートカードは自由度が低く、ETCマイレージの登録もできません。
発行難易度にはそれほど違いがない
一定の審査がある法人カードは、発行難易度が高く感じられるかもしれません。しかし、最近では、事業実績がない法人や個人事業主でも発行しやすい法人カードが増えてきています。審査の「あり」「なし」だけで法人ETCカードを比較する必要はないでしょう。
ただし、法人ETCカードなら、どれを選んでも同じというわけではありません。次の項目では、法人カードに付帯する法人ETCカード選びのポイントを解説します。
法人ETCカードの選び方3つ
ここでは、法人カードに付帯する法人ETCカードを選ぶときのポイントを3つ紹介します。
- ポイント還元率
- ランニングコスト
- 発行枚数
それぞれ見ていきましょう。
その1:ポイント還元率
ポイント還元率は法人カードごとに差があるので、必ずチェックしておきましょう。一般的な法人カードのポイント還元率は0.5%前後ですが、なかには還元率が1.0%を超える法人カードもあります。
その2:ランニングコスト
法人カードの年会費とは別に、ETCカードの維持費がどのぐらいかかるのかを確認してください。
複数枚の法人ETCカードを発行する場合、1枚ごとに多額の年会費がかかっていたのでは、予想以上に経費を圧迫する可能性があります。
その3:発行枚数
事業規模によっては、定められている発行枚数の上限では足りなくなることがあります。個人事業主ならとくに問題はありませんが、社用車が多い法人や、将来的に従業員を増やす予定がある経営者は、発行上限の多い法人カードを選択しましょう。
次の項目では、幅広いビジネスに対応したETCカードが特徴の、おすすめ法人カードを紹介します。
ビジネスに役立つETCカードが魅力のおすすめ法人カード6選
ここでは、ポイント還元率やランニングコストが際立つ、おすすめの法人カードを6枚紹介します。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
ETCカードの発行手数料は無料、年会費は550円(税込)と、ステータス性の高い法人カードながら、リーズナブルに利用できるのが魅力です。ETCカードは5枚まで発行可能、追加カードを作る必要はなく、ETCカードだけを複数枚発行できます。
親カードの年会費は34,100円(税込)とやや高額ですが、100円の利用で1ポイントが貯まるポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」や、空港ラウンジの無料利用、最高1億円まで補償される旅行傷害保険など、充実した付帯特典は見逃せません。ETCだけではなく、国内外のさまざまなビジネスシーンで活用できる1枚です。
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
無料 | 34,100円(税込) | 0.3~1.0% | メンバーシップリワード |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) | ETC年会費 |
2~3週間程度 | 審査基準による | 550円(税込) |
- 法人格のある法人代表者向けゴールドカード
- 最高1億円の旅行傷害保険が自動付帯!
- 豊富なプロテクションサービス
- 貯まりやすく使いやすいポイントプログラム
- ビジネス・カード会員様向けイベント
- 今がチャンス!お得な入会特典
- 新規入会後にカード利用で30,000ptプレゼント!
三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)
ETCカードの年会費は550円(税込)ですが、年に1度でも利用すれば年会費無料となるので、実質永年無料と考えていいでしょう。なお、発行できる法人ETCカードは親カード1枚につき1枚となっています。
複数枚のETCカードを発行する場合には、追加カードを作成したうえでETCカードを発行します。追加カードの年会費は440円(税込)なので、ETCカード1枚あたりの年間コストは440円(税込)です。追加カードは複数枚発行できます。
親カードの年会費は1,375円(税込)と破格。ポイント還元率は0.5%ですが、「ポイントUPモール」を経由すれば最大20倍のポイント獲得も可能です。
オリコ EX Gold for Biz
初年度年会費無料、次年度以降も2,200円(税込)という、リーズナブルな法人代表者向けカードです。追加カードは3枚まで発行可能で年会費は無料。つまり、最大3枚の法人ETCカードが年会費無料で利用できます。
最大1.1%というポイント還元率も魅力です。貯めたポイントは多彩な商品や他社ポイントに移行できるだけではなく、マイルへの交換も可能です。国内主要空港のラウンジ無料利用や、最高2,000万円の海外旅行傷害保険など、付帯特典も充実しています。
JCB法人カード 一般
年会費1,375円(税込)の利用しやすいカードです。ETCカードは複数枚の発行が可能、発行手数料と年会費は無料です。
還元率は0.5%ですが、JCBのポイントモール「Oki Dokiランド」で利用すれば還元率が大幅にアップ。また、昭和シェル石油やAmazon、スターバックスなどが参加している「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」でカード決済をすれば、ボーナスポイントも貯まります。
ビジネクスト法人クレジットカード
年会費永年無料、法人ETCカードも年会費無料で利用できるコスパの高い法人カードです。
ETCカードは最大50枚まで発行できますが、ポイント還元率が0.25%と低く、一切の付帯保険はありません。設立間もない法人にはおすすめの1枚です。
ライフカード「ビジネスライト」
年会費永年無料の法人カードです。ETCカードは発行可能で、発行手数料と年会費は無料。ランニングコスト0円で法人ETCカードを作成することができます。
カードごとの明細は、「LIFE-Web Desk」を使ってWEB上で簡単管理。経費管理の頻雑さからも解放されます。ただし、旅行傷害保険やポイントサービスなどの付帯特典は一切ありません。
特典よりもコストを重視する事業主は作成を検討してみてください。
まとめ
今回の記事では、各法人ETCカードの違いを比較してみました。それぞれメリットやデメリットはありますが、特典やコストなどを総合的に判断すれば、法人カード付帯の法人ETCカードが最善です。
自分の事業に合った法人カードを選んで、ETCだけではなく幅広いビジネスシーンで活用してくださいね。
【特徴ごとに徹底比較】利用スタイル別におすすめの法人カードまとめ!
各カード会社からさまざまな法人カードが発行されていますが、それぞれに異なる強みがあるので、どれを選べばよいのか頭を悩ませている経営者や個人事業主も多いのではないでしょうか。カード会社の商品紹介を見比べても「このカードはこの要素に秀でている」という情報はなかなか気が付かないものです。この記事では主な特徴別におすすめのカードを紹介していきます。ステータスの高いカードを持ちたい、限度額が多いほうがいい、年会費のコストを削減したいなど、それぞれの経営者によって重視する部分は異なると思います。この記事では特徴別におすすめをご紹介するので、きっとあなたの目的に合ったカードが見つかるはずです。ぜひお役立てください。