ジーサーチとは?アメックスビジネスカードの付帯サービスを徹底活用

「ジーサーチってアメックスビジネスカードから使うと何かメリットがあるの?」
「そもそもジーサーチってどんなことができるサービスなの?」
アメックスビジネスカードで用意されているさまざまなビジネス関連サービス。ジーサーチはそのサービスのひとつで、ビジネス情報に関連するサービスです。企業の与信情報や新聞の記事検索など、ビジネスに役立つ、信頼性の高い情報が得られます。
今回は、ジーサーチをアメックスビジネスカード会員が利用する際に受けられるメリットを説明した後、ジーサーチのサービス内容について解説します。
また、ジーサーチを利用する際にかかる料金や、ジーサーチの利用シーンについても触れていますので、自身のビジネスにはどのように活用できるのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
この記事の目次
アメックスのビジネスカードならジーサーチ利用の固定費が無料
G-Search(以降ジーサーチ)は、信頼性の高い情報を提供するビジネス情報サービスです。インターネット隆盛の昨今ですが、信頼性の高い情報を得るには、かなりの手間がかかります。そのような手間を排除して、ソースのはっきりとした情報を提供しているので、ビジネス上調査が必要になる場合や、情報の裏を取りたい場合に役立つサービスです。
ジーサーチには、クレカ会員と法人会員があり、それぞれ月会費がかかります。通常ならクレカ会員として300円かかる月会費ですが、アメックスビジネス系カードなら無料になります。月会費以外に、必要な情報を閲覧する際従量制で課金される仕組みです。
また、ジーサーチには調査代行サービスもあり、年間登録料が55,000円(税込)かかりますが、この年間登録料も無料です。実際にサービスを利用すると課金される仕組みは、情報を自分で探す場合と変わりありません。
ここまで、簡単にアメックスビジネスカードでの特典内容を説明しました。次に、ジーサーチでは具体的にどのような情報が提供されるのかについて順番に説明します。
アメックスビジネスカードで利用できるジーサーチの提供サービス
アメックスビジネスカードでは、ジーサーチ社の提供サービスとして以下の2種類が挙げられています。
- ビジネス情報の提供
- ビジネス情報調査代行サービス
それぞれ、どのようなサービスなのかについて説明します。
ビジネス情報の提供
ビジネス情報の提供は、先述した通り、ビジネスに有用な情報です。取引先会社の与信情報、不動産の評価額、ゼンリンの地図関連情報、学術論文情報など、さまざまな情報が取得できます。
アメックスビジネスカードの会員は、自分で直接ジーサーチのデータベースにアクセスし、必要な情報を検索して情報を取り出します。検索するだけなら無料です。検索結果一覧の右側に、情報の料金と情報へのリンクがあり、そこから必要な情報を購入する、という仕組みです。
情報は見出しと本文で分かれており、さらに詳細な情報やPDFのダウンロードなどは料金が高額になります。
ビジネス情報調査代行サービス
「自分でいちいち情報を探していられない」という多忙な方や、情報検索があまり得意ではないという方向けに、ビジネス情報の調査代行サービスもあります。ビジネス情報調査代行サービスは、ジーサーチへの登録が終了してIDが発行されていれば利用可能です。
アメックスビジネスカードで使えるジーサーチの2サービスについて説明しました。次に、ジーサーチの提供するビジネス情報にはどのようなものがあるかを、もう少し詳しく説明します。
ジーサーチの提供するビジネス情報
ジーサーチの提供するビジネス情報は、以下の7ジャンルに分類されます。
- 企業情報
- 新聞記事・雑誌
- 地図・不動産データ
- 著名人・ビジネスパーソン、歴史上の人物
- マーケティング情報・市場動向などのレポート
- 法律・特許・技術情報
それぞれのサービスについて概要と料金の概略を紹介します。
提供されるビジネス情報一覧
提供されるビジネス情報の種類とその概要、料金について簡単にまとめました。
情報の種類 | 概要 | 料金(全て税込) |
企業情報 | 帝国データバンクや東京商工リサーチなどの企業情報を横断して検索 | 速報記事一覧:5円/件 速報以外は一覧表示無料 個別データ:110~8,250円/件 |
新聞記事・雑誌 | 全国紙、地方紙、各種業界紙などの新聞および、主要なビジネス系雑誌を横断して検索 | 記事見出し:5~44円/件 記事本文:55~539円/件 |
地図・不動産データ | ゼンリン住宅地図サービスを検索 | ゼンリン住宅地図サービスのデータ :220~770円/件 |
著名人・ビジネスパーソン、歴史上の人物 | 著名人・ビジネスパーソン、歴史上の人物の情報を各データベースから横断検索 | 一覧表示は無料 人物などのデータ:33~440円/件 |
マーケティング情報・市場動向などのレポート | 富士経済グループ「マーケットシェアデータ」、東洋経済CSR企業総覧などのデータベースからマーケティングに必要な情報を「リサーチレポートライブラリー」で一括検索 | 一覧表示は無料 (落札情報ナビのみ見出し5円/件) データ表示:110~93,500円/件 |
法律・特許・技術情報 | TKC法律情報データベースおよびPatentSQUAREによる法律・特許・技術情報の検索 | TKC法律情報データベースの |
これらの情報について、個別に説明します。
企業情報(与信情報、業績データなど)
帝国データバンクや東京商工リサーチなどの企業情報を横断して検索し、必要な情報を指定して購入できます。企業の財務状況や与信情報など、ほとんどのビジネスで必要となる情報です。一般的な情報から、3期分の詳細な情報まで様々な情報が提供されています。
新聞記事(全国紙、地方紙、業界紙など)・雑誌
全国紙から業界の専門紙まで、さまざまな種類の新聞記事および、ビジネス系の雑誌を横断的に検索できます。過去30年分、総数150もの新聞や雑誌が検索対象です。レポートをまとめていて情報の裏付けを取るために調査データを探したり、取引先の情報収集に使ったりと、さまざまな活用方法が考えられます。
これらの情報をインターネット上で探そうとしても、ノイズが多く入るため、なかなか自分の求めている情報にたどり着けないものです。ジーサーチは、素早く必要な情報を見つけ、ビジネスの効率が上げてくれるデータベースと言えます。
住宅地図・不動産関連のデータ
ゼンリンの住宅地図データベースや不動産の土地評価に関連する情報なども、ジーサーチの提供している情報です。新たに出店する場所を検討する場合や、不動産そのもの売買検討、営業や宅配関連など、これらの情報も多くのビジネスで必要とされるもの。ブドウさんの土地評価に関連する情報は、データの単価も高めに設定されています
著名人・ビジネスパーソン、歴史上の人物
著名人やビジネスパーソン、歴史上の人物に関する情報も、ジーサーチで提供しています。各新聞社が出している人物データーベースやダイヤモンド役員・管理職情報など、信用の高い情報元からの情報を横断して検索できます。
取引先でキーパーソンと面会するときや、顧客との会話で必要に応じて関連する人物情報を抑えておきたいときに便利です。
マーケティング情報・市場動向などのレポート
さまざまな会社から出されているマーケティング情報や市場動向に関するレポートなども検索・閲覧できます。富士経済グループの「マーケットシェアデータ」やインプレスの「R&D調査報告書シリーズ」などといった詳細なレポートなどの情報を、「リサーチレポートライブラリー」というジーサーチの機能で一括検索できる仕組みです。
重要な経営判断や今後の見通しを考えていく上で大いに役立つ情報がたくさん集まっています。質の高いレポートはそれだけ情報の単価も高めですが、ビジネスのヒントを得る貴重な情報源となる分野の情報です。
科学技術医学文献の取得
ここまでは、ジーサーチ内で検索できる情報が多かったのですが、科学技術医学関連の文献は、JST(科学技術振興機構)の「J-GLOBAL」を利用して情報を検索する形となります。検索した結果出てきた識別番号をジーサーチで入力することにより、詳細情報を得られるようになっています。
学術論文は、レポートをまとめるなどあらゆる文献でファクトチェックをし、情報の裏を取るために必要です。本来なら図書館でしか取得できないような情報も、PDFなどで取得できるため、わざわざ図書館に出向く必要がない点は、時間の節約にもなります。
ビジネスを展開するうえで信頼性の高い情報を得る必要がある人にとって、この分野でも情報が探しやすい点は大きな魅力でしょう。
法律・特許・技術情報
法律関連や特許の調査、技術情報に関しては、法律分野はTKC法律情報データベース、特許・自術情報に関してはPatentSQUAREが情報を提供しています。モノづくりなど特許や商標が絡むビジネスを展開する場合には必須の情報と言えるでしょう。
ここまで、ジーサーチが提供するビジネス情報の詳細を説明しました。どの情報もビジネスに直結する情報で、インターネットで収集しようとするとかなり時間と手間がかかる物や、そもそも探せない情報も多々あります。料金はかかりますが、時間をかけずに信頼性の高い情報を得る方法として、ジーサーチはとても優れたサービスです。
それでは、次にこれらの情報の調査代行をしてもらうサービスの内容と料金相場について説明します。
アメックスビジネスカードで可能なビジネス情報調査代行サービスの内容
ビジネス情報調査代行サービスに関して、どのような情報の調査ができて、代金はどれぐらいなのかについて解説します。
豊富なデータベースから欲しい情報を探して提供
ビジネス情報調査代行サービスでは、利用するデータベースはジーサーチが提供するデータベースと同じです。ジーサーチの中から必要な情報を探し出して、レポート形式でまとめてくれるところまで調査代行サービスの内容です。
1回につき1万円以上は必要ですが、単に情報を見つけるだけでなく、レポート形式でまとまってくる点は、忙しいときには助かります。自分で探して解決する場合は、自分で探した方が料金も安く済みますが、どうしても探しきれない場合や急ぎの場合などには助かるサービスです。
主な調査代行サービス
主な調査代行サービスは以下の通りです。
-
企業スクリーニング
業種や売上高などの条件を指定して、その条件に該当する企業をリスト形式でピックアップます。 -
海外企業の信用情報検索
現地スタッフが最新の情報を収集して、海外企業の信用情報をまとめます。 -
海外市場情報調査
海外の大手調査機関の調査情報を検索して、海外市場の状況を調査、レポートします。 -
国内・海外特許調査
国内外の特許調査を代行します。 -
科学技術文献調査
国内外の科学技術文献の調査を代行します。外国語の文献も調査を頼めます。 -
論文引用件数調査
世界中からどれだけその論文が引用されているかを調査します。被引用数は、その論文の信頼性が
高いかどうかの判断基準のひとつです。
調査代行サービスに必要な料金概要
先述した主な調査代行サービスに必要な料金は以下の通りです。
企業スクリーニング | 21,000円~ |
海外企業の信用情報検索 | 20,000円~ |
海外市場情報調査 | 13,000円~ |
国内・海外特許調査 | (国内)21,000円~ (国外)32,000 円~ |
科学技術文献調査 | 12,000円~ |
論文引用件数調査 | 12,000円~ |
他にもさまざまなビジネス調査代行サービスがありますが、料金は10,000円からで、手間などに応じて料金が個別で決められます。海外の情報を検索する場合や、非常に膨大なデータから必要な情報を取捨選択する場合など、時間のかかる調査には、調査代行サービスを利用すると費用対効果が高いでしょう。
ここまでで、アメックスビジネスカードで利用できるジーサーチのビジネス情報調査代行サービスの内容について詳しく説明しました。次に、ジーサーチの活用例をご紹介します。
ジーサーチの活用例
ジーサーチでできることは分かったけれど、どういう場面で利用すればいいのだろう、という方に、ジーサーチの活用例をいくつか紹介します。
取引先の経営状況やキーマン調査
取引先の与信情報やキーマンの人物像を知ることは、ほとんどのビジネスにおいて重要なことです。貸し倒れのリスクがないかなど、しっかりと見ておかなくてはなりません。また、キーマンと信頼関係を築くにあたり、その人物の人となりや経歴などを把握しておくことも必要です。
このような場合に、ジーサーチの提供している企業情報・与信情報、人物データベースあたりの情報検索が役立ちます。
自分の事業分野に関するマーケティング情報収集
自身が展開する事業分野におけるマーケティング情報の収集にもジーサーチは活躍します。自ら調査会社に依頼してアンケート調査をしてもらうなどの方法もありますが、すでにまとまっている調査結果などの情報を収集する方が効率の良いことも少なくありません。
ビジネスを成功させるうえで、マーケティング情報は定期的に収集しておきたい情報です。マーケティング情報をまとめるのが難しい場合は、ビジネス情報調査代行サービスも上手に活用すると、効率よく情報がまとめられます。
ビジネス文書作成時の情報収集
企画や営業の分野ばかりでなく、新製品の開発や研究などの分野でさまざまなビジネス文書を作成する際も、ジーサーチは必要です。
ビジネス文書を作成する際、論拠を確かなものにするための裏付けとして信頼性の高い学術論文を検索することは欠かせません。特許情報を確認して特許を侵害していないかどうかチェックする、といった使い方もあります。自分が特許を出す場合には、特許データベースで類似の特許はないかを探さなくてはなりません。
秘書がわりにビジネス情報調査代行サービスを利用
多くの従業員がいる企業では、忙しい役職の人には秘書がついて、さまざまな雑務を引き受けてもらえます。しかし、まだ起業したばかりでは、なかなか自分専任の秘書を雇うことも難しいでしょう。そのような方は、ビジネス情報調査代行サービスを上手に活用することで、自分の時間を有効に使えます。
ここまでで、ジーサーチの活用例について説明しました。最後に、アメックスビジネスカードに付帯しているその他のビジネス関連サービスについても簡単に紹介します。
アメックスビジネスカードならその他のビジネス関連サービスも充実
アメックスビジネスカードに付帯しているビジネス関連サービスには、以下のものがあります。
- 会食などのレストラン予約代行
- ビジネス・コンサルティング・サービス
- 「クラウド会計ソフト freee」へのデータ連携
- ヘルスケア無料相談
クライアントとの会食が必要な際は、レストランの予約代行もできますし、ビジネスに悩みが生じた場合はコンサルティングサービスも受けられます。
アメックスビジネスカードの利用代金を、クラウト会計ソフト freeeへデータ連携できるサービスも便利です。経理にfreeeを使うことで、経費管理の生産性は劇的に向上します。また、忙しくてなかなか自分の身体を気づかう余裕がない方のために、ヘルスケアの無料相談サービスも付帯しています。
このように、自分で事業を展開している個人事業主や小規模法人の経営者にとって使いやすそうなサービスを多く提供している点が、アメックスビジネスカードの特徴です。ジーサーチはもちろんのこと、これらのビジネス関連サービスを使うことで、ビジネスの生産性を上げることができます。
まとめ
ジーサーチについて、アメックスビジネスカードでできることや特典内容、サービスそのものの説明と料金について説明しました。ジーサーチは、ビジネスに必要なあらゆる情報が検索できる便利なサービスです。
これからはますます情報の量よりも質が問われるでしょう。信頼性の高い情報を発信していくことで、企業としての信頼は積み重ねられます。ジーサーチは、信頼できる情報源として、これからますます必要になるサービスになると考えられます。
アメックスビジネスカードでは、ジーサーチの利用に必要な固定費が無料です。情報を取り出した場合のみ従量制で料金がかかりますので、料金に注意しながら情報を探すようにしましょう。ジーサーチの情報を上手に使いこなして、ビジネスを成功させてくださいね。
【経営者御用達】アメックス法人カードの特徴からメリットまでを徹底紹介
アメックスの法人カードにはビジネス・ビジネスゴールド・ビジネスプラチナの3種類がございます。それぞれ違いがあり、サービスも充実しています。これらの中で何を使うのがベストなのかわからない方もいるでしょう。一般的にアメックスの法人カードを持とうと考えた際、選択肢に上がるのはビジネスとビジネスゴールドの2つです。自分に合っていないものを使えば、場合によってはビジネスで不利になることも。今回はビジネスとビジネスゴールドのメリットや特徴、比較した時にどちらが良いのかを紹介します。この記事を参考にあなたに合ったものを選んでください。